県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 17

平成28年10月16日、四国医療専門学校3号館にて「生活行為向上マネジメント基礎・演習研修」を実施しました。

講師は国立病院機構高松医療センターの楠原敦子先生です。

参加者は過去最高の73名でした!!

急性期・回復期・生活期と様々な領域の作業療法士の先生方が受講してくださいました。更に、経験年数では1年目から30年以上のベテランの先生方まで受講され、非常に充実したグループワークを行うことが出来ました。
受講された先生方から「これから生活行為向上マネジメントを活用していきたい!!」、「事例登録を目指していきたい!!」など積極的な意見を頂くこともできました。
これからも香川県作業療法士会の会員の皆様に生活行為向上マネジメントを活用して頂けるよう、委員一同頑張っていきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。

今後の予定
【基礎研修(概論・演習)】
・平成29年1月29日(日) 時間、会場未定 西讃地区
【事例検討会】
・平成28年11月13日(日) 中讃地区
・平成29年 開催日、時間未定 西讃地区

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平成28年9月18日(日)に高松の美術館通りで「第9回カーフリーデー高松」に県OT士会として参加しました。マイカーをおいて、自転車や公共交通機関を使って都市における環境を考えましょうというイベントですが、近年は一般参加者の関心の高さから上記に加え「健康」という視点からも企画ブースがあがっています。県PT士会も参加していることもあり、今年は県OT士会の参加の打診があって今回ブースを出すこととなりました。

作業療法士が考える健康や介護予防を主眼に、「脳年齢チェック」「自助具紹介、体験」「握力測定」「高齢者体験」「作業療法紹介、相談コーナー」などを行いました。あいにくの小雨の中でしたが、延べ600名を超える参加をいただきました。福祉フェアのような関係団体ばかりのイベントではなく、バス会社、お菓子屋さん、クリニック、ボランティア団体など様々な業種の中での出店は、参加した作業療法士も新鮮でお互いに紹介したりして多くの方に作業療法のPRになったと思います。

健康な方にも作業療法の知識や技術は活かせるという思いを「健康教室」とはまた違う視点から持った次第です。今回は高松での参加でしたが、これからも県民の健康のために作業療法が少しでもお役に立てればと思っています。最後になりましたが、作業療法の広報、啓発イベントが続く中お手伝いいただいた理事、広報部員の皆様ご協力ありがとうございました。

(一社)香川県作業療法士会副会長 前田悠志

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平成28年9月4日にゆめタウン高松にて広報部が中心となり今年で6回目となる啓発活動イベントを行いました。このイベントは日本作業療法士協会が設立された9月25日を作業療法の日とし、四国四県がほぼ同時期に各県民の皆様に作業療法を知ってもらおうと毎年行っているものです。今回も昨年と同様ゆめタウン高松で開催し非常に多くの方々に参加、見学していただくことができました。内容もOT説明コーナー、自助具体験コーナー(約40名)、脳年齢テスト(約40名)、アイロンビーズ作業体験(子供のみ約40名)、OT協会DVD閲覧コーナーなど盛り沢山な内容を企画し、子供からお年寄りまで幅広い年齢の方々に来ていただけました。昨年よりもより詳しく作業療法について啓発できたような印象を受けます。企画・運営に協力していただいた広報部員の皆様お疲れ様でした。そして来場していただいた方々本当にありがとうございました。今後も事業を継続し、少しでも県民の皆様に作業療法を広めることができるよう努めていきたいと思います。

滝宮総合病院 広報部長 木村勇介

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2016年8月25日(木)に広瀬病院にて東讃地区OTブロック勉強会(第13回)が開催されました。当施設では初の開催であり、参加者は総勢30名でした。

内容は、レクチャーとして「大腿骨頸部骨折に対する当院での作業療法」発表者:吉田真司先生(広瀬病院所属)、症例報告は、「認知機能低下を伴う大腿骨頸部骨折のリハビリ」発表者:安部まなみ先生(広瀬病院所属)でした。

レクチャーでは、大腿骨頸部骨折の疫学から手術の内容、急性期から外来までの幅広い作業療法についての説明がありました。症例報告では、認知機能低下のためリハビリの介入が困難であるケースへの関わり方についてのグループワークを行いました。意見として、「病前の生活を本人や家族から聴取し、慣れ親しんだ作業を訓練に取り入れる」「意欲が低下しているケースに対しては、看護師と連携し、睡眠状態や栄養データにも目を向ける必要がある」などの意見が挙がりました。

私自身、大腿骨頸部骨折の発表は、少しの時間ですが忘れていたことを復習できたこと。これからも学習していかなければならないことを痛感しました。認知症の方への関わり方についての討論では、明日からでも臨床で行えそうな意見が多数あったのではないかと思います。

今回ご尽力いただきました広瀬病院のスタッフ及び学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

次回も多くの方々の参加をお待ちしております。

今後共、よろしくお願い致します。

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学術部ブロック勉強会運営委員会 委員長 纐纈 功

 

学術部特別研修会に参加して

8月28日、ユープラザ宇多津にて、佛教大学の苅山先生を迎えて、学術部特別研修会「認知症初期集中支援におけるOTの役割」に参加しました。当初は40名定員予定だったそうですが、当日は63名の参加者が集まり、皆様の関心の高さがうかがえました。

認知症初期集中と聞くと、当事者・家族・OT・その他スタッフにて話し合いを行い、利用できるサービス内容の確認し、早期に生活の援助を行うものだろうと、漠然としたイメージを持って研修会に参加しました。

先生自らの体験談を交えて話を進められ、当事者自身の気持ち、また家族の思い、社会資源の不十分な点、またOTの支援の在り方が良くわかると共に、その奥深さ、難しさが勉強になりました。特に印象に深かったものが、「社会参加をどう位置づけ支援するか」というテーマでした。同じ生活行為でも、ある人にとっては「参加」になるし、別の人にとっては「活動」になる。定義をひと工夫して、参加とは、「挑戦」に置き換えて説明してくれたときに、社会参加の意義・また個別性がイメージしやすくなりました。

平成30年には認知症初期集中支援チームが各市町村で始まります。OTの役割が問われることになりますが、身近な問題として引き続き考えて行こうと思います。

 

しおかぜ病院 濱浪陽一

 

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