県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 7

香川県 地域包括ケアシステム推進委員会では、地域で活躍できるリハビリ専門職の育成や、地域住民向けの認知症キャラバン事業への協力等、多くの活動を行っています。

こちらから今年度の活動報告をご確認ください。

令和2年10月25日(日)、今年も県からの補助を受け、介護従事者向けの老年期うつ病研修会を実施しました。今回はコロナ禍での研修会開催ということで、オンラインでの参加と通信環境のない方へは感染対策を行ったうえでの会場参加というハイブリッド研修会という形を取りました。

オンライン研修会の良さは参加定員を気にせずに参加ができるので、介護職の方や看護師、地域包括の方の他に、作業療法士や学生も「受講したい」、という方も参加いただきオンライン62名、会場11名(スタッフ含む)の合計73名という大勢のご参加をいただきました。

講師は昨年好評だった首都医校の髙橋章郎先生をお招きしました。老年期うつ病の疾患や症状の話しから、先生の臨床経験を踏まえた取り組みをわかりやすくご講演いただきました。最後の質疑では講師と参加者が共有できた部分が多く、オンラインですが「ひとつになった感じ」がお互いに感じ取れたひと時でした。

今後も作業療法士向け研修会はもちろん、今回のような他職種向け研修会も機会があれば企画運営していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。最後に、当日はオンライン研修会ということで不慣れなことが多く、ご不便をかけたかと思いますがご容赦いただければと思います。また、運営担当の公共事業部の会員にもご協力いただきました、ありがとうございました。

老年期うつ病研修会担当:しおかぜ病院 前田悠志

老年期うつ病研修会R2.10.25

 

2020年9月6日(日)に、「チーム医療におけるコミュニケーションのポイント~信念対立解明アプローチ」をテーマに、吉備国際大学保健医療福祉学部作業療法学科 教授 京極真先生を講師として、第2回学術研修会を開催致しました。

ホームページ画像 添付用

 

県士会として初のオンライン研修会であり、手探りでの企画・運営でしたが36名の先生方にご参加いただけました。

京極先生からは、具体的な臨床場面で生じる意見の対立や、職場環境で起こりうる問題に対して、どのように考え行動すればよいのか、実践的な講義をして頂けました。また、チーム医療の中で、多職種の関係、OT同士の関係、上司・後輩との関係、患者と医療者の関係など誰しもが経験する対立や、その対応方法について説明して頂けたことで、明日からの仕事に生かしていくことができる内容でした。

今回、研修会の状況が不透明な中、講師をお引き受けいただきました京極先生、本当にありがとうございました。YouTube、SNSでの発信も楽しみにしながら、継続して学んでいきたいと思います。

京極先生受講生

 

 

 

また、第2回学術研修会担当委員の皆様、運営お疲れ様でした。今後も会員の皆様の研鑽に繋がるような研修会を企画・運営していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

 

令和2年2月16日(日)、専門学校穴吹リハビリテーションカレッジにて、学術部特別研修会「地域ケア会議・総合事業に関する人材育成研修会」~作業療法士が参画できるようになるために~を開催しました。県士会副会長の植野英一氏と私が講師を務めました。植野氏は県アドバイザーを担っており、その経験から地域ケア会議の進行や専門職アドバイザーの助言ポイントなどについて説明され、今後作業療法士が地域で参画していくことがとても重要であることを熱心に伝えられました。また、実際の会議を想定したグループワークを通して、参加者全員が、多職種も含めたアドバイスの仕方も考える事ができ、貴重な経験ができたことと感じました。今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の植野氏をはじめ、学術部担当委員、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

介護老人保健施設 白寿の杜 中川真人(学術部担当理事)

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令和2年1月19日(日)に綾歌総合文化会館アイレックスにて、第21回香川県作業療法学会が開催されました。今回の学会のテーマは「Various occupational therapy こんな作業療法しています」とし、特別講演、一般演題などを行いました。

特別講演はパナソニックエイジフリー株式会社の船谷俊彰先生による「企業で働く作業療法士の役割」について講演していただきました。作業療法士でありながら企業で働く中で、私たちセラピストに求めることを具体的にお話していただき、臨床場面だけでなく多職種との関りについても重要なことを学ぶ機会になりました。また、住宅改修についての手すりを付けるときのポイントなどは、明日からの臨床に活かせる知識として参考になりました。

一般演題は13演題で、身障分野だけでなく、精神科領域や就労支援などの取り組みなど多くの領域から発表をしていただき、質疑応答も活発に行われました。

午後のシンポジウムでは「社会と繋がる作業療法士とは」というテーマで地域ケア会議や特別支援教育、認知症初期集中支援、精神科の就労支援でご活躍されている作業療法士の皆様にディスカッションしていただきました。各分野での取り組みや課題などについて会場からも多くの質問があり、時間が足りないほど盛況でした。

また、賛助会員の企業様にも福祉機器などを展示していただき、学会も無事盛会に終了しました。

今回の学会では多くの方に参加していただきたく、新たな企画にも取り組んでみました。準備など大変でしたが、参加者は140名を超えて、ここ数年で一番多くの方に参加していただくことができました。本当に有意義な学会になったと感じています。

最後に、特別講演の船谷先生はじめシンポジストの先生方、また座長、演者、賛助会員の企業様、運営委員の皆様、当日参加していただいた多くの皆様ご協力ありがとうございました。次回の第22回香川県作業療法学会におきましても、多くの皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。

 

第21回香川県作業療法学会 運営委員長 穴吹リハビリテーションカレッジ 山下良二

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