県士会活動報告

日時:2011年8月7日
場所:ユープラザ宇多津

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作業療法説明会をユープラザうたづにて行いました。中学生2名、高校生10名、保護者1名の計13名の参加があり、作業療法の説明や治療体験、座談会を行いました。1996年から始めた本説明会ですが、今年初めて会場近隣13校の中学校にも案内を行い、中学生という一番進路について考える時期に勧誘し、参加頂いたことで高校選択や意欲に繋がったようにも思います。

概論説明では「リハビリテーションとは?」「作業療法とは?」といった基本的な内容だけでなく、作業療法が行われる理由を分野ごとに分かりやすく説明した協会DVD鑑賞をしてもらった後、養成校の教員から「作業療法士国家資格取得」までの流れや養成校の紹介、就職先や求人倍率など、保護者も気になる情報を提供しています。

説明後は、グループごとに治療体験として、自助具作製、車椅子や革細工体験を行いました。初めての試みである自助具作製体験(バネ付き箸、靴下エイド)は、身近な材料を利用して簡単に便利な道具が作れるという事を知ってもらうだけでなく、使用体験を通じてその有効性を知ってもらえたように思います。 車椅子体験では、屋外での車椅子の乗り心地の悪さや少しの段差で走行が難しくなることを体験したり、車椅子にも様々な種類があることを紹介したりしました。実際の体験では介助する側・される側の両方の気持ちを分かってもらえたのではないかと思います。

私は革細工を担当し、革細工を行う目的や作業活動がもつ意味を説明しながらストラップ作りをお手伝いしました。緊張していたせいか私も参加者も開始時は会話が少なかったのですが、徐々に活動を通じて会話や笑顔が増え楽しく活動を行うことができました。

座談会やアンケートでは「楽しみながらリハビリできてすごい」「作業療法と理学療法の違いが分かり、作業療法士により関心を持ち絶対になりたいと思った」等の意見を頂

戴することができ、とても嬉しい気持ちになりました。

現在、私が作業療法士としての職務に励めるのは作業療法の礎を築き、様々な努力をしてきた多くの先輩方のおかげだと思っています。今後も作業療法の魅力を伝える活動

や高校生・中学生が作業療法士になりたいという気持ちを育めるようお手伝いできればと思います。
<p align=”right”>橋本病院 鎌田 雄大</p>