2025年2月7日(金)に生活行為向上マネジメント(MTDLP)実践者研修会を開催いたしました。本研修会は、MTDLPを活用した実際の事例を2名の発表者に紹介していただき、参加者全体でのディスカッションを行いました。ハイブリッド形式でしたが、対面での参加が多く、合計17名の方に参加いただきました。
訪問リハやデイケアでのMTDLPを用いた支援事例を通して、対象者の生活背景や課題、目標設定、具体的な支援内容や多職種との連携、結果などが詳細に説明され、参加者は熱心に聞き入っていました。また、事例発表後には、参加者同士でのグループディスカッションが行われました。事例に対する疑問点や、自身の臨床経験との比較、今後のMTDLP活用方法など、活発な意見交換が行われました。
参加者からは、「MTDLPの理解が深まり、患者様へのより良い支援に繋げられると感じた」
「他の参加者との意見交換を通して、新たな視点を得ることができた」「明日からの臨床に活かせる内容だった」などのお声をいただき、今回の実践者研修会は、MTDLPの理解を深め、実践に活かすための有意義な機会となりました。
今年度の香川県作業療法士会でのMTDLPに関する研修会は終了となりますが、次年度も研修会を開催する予定です。詳細につきましては、決まり次第、ホームページ等でご案内いたします。今後とも、研修会への参加、協力をよろしくお願いいたします。
教育部MTDLP班 班長 馬場広志(穴吹リハビリテーションカレッジ)


令和6年11月28日、第3回OUDON会を丸亀市市民交流センターマルタスにて開催しました。
講師は済生会病院廣瀬正敏先生で、「肩関節治療の視点」というテーマで、講義していただきました。今回は参加人数が少し増え23名の先生方に参加していただきました。
講義内容は、肩関節の解剖、疾患の特徴、肩関節の評価と治療についてお話していただきました。肩関節の解剖では基礎から復習していただいたことで、疾患の特徴を講義される際に、理解がしやすかったです。また、肩疾患の病態やProtocol、見るべきポイントなど大変勉強になりました。講義後半では肩関節の評価方法を説明していただき翌日から臨床に生かすことができました。
今年度最後の講義は、3月頃に香川大学医学部付属病院の津川先生に講師していただく予定となっております。場所・日時が決定しだい周知させていただきます。
臨床での疑問を少しでも解決できる場として、気軽に参加していただければと思います。
文責 紙本


2024年12月8日日曜日、ハイブリッド研修 (基地局会場:ホテルアネシス瀬戸大橋)にて、(一社)香川県作業療法士会令和6年度認知症研修会「認知症の早期からのIADL支援を考える」を開催しました。作業療法士21名以外にも、保健師、社会福祉士、居宅介護支援専門員等10名計31名の参加がありました。今回は地域医療介護総合確保基金事業の一環にて、鹿児島大学医学部保健学科教授田平隆行先生をお招きしました。
田平隆行先生の講演では、年代別に分けた大切にしている活動の具体的な特徴、満足度と無気力の関連性やADL評価、軽度、中等度、重度の重症度別のグラフを用いた洗濯や買い物、入浴、更衣等の1つ1つの作業工程に対して何が得意で何が苦手かといった内容、スマートフォンアプリの紹介や習熟度との関連性等を講演して下さりました。
今回の研修の中で私は、田平隆行先生の「認知機能が低下した時にもスマートフォンアプリを活用する。」という言葉が特に印象的でした。参加者アンケートでは、今まで以上に工程分析をして関わるようにしようと思いました。またアプリ活用に関しても職場でも伝達しようと思います。等多くの意見が聞かれました。最後に運営に協力して下さったスタッフの皆様ありがとうございました。
医療法人社団以和貴会いわき病院認知症デイケアきらく 山田啓介

令和6年11月15日(金)、「MTDLP活用講座」をハイブリッド形式にて開催いたしました。本講座には、県内外の作業療法士20名が参加し、グループワークでは活発な議論が交わされました。今回の講座では、臨床実習で実際にMTDLPを活用した、穴吹リハビリテーションカレッジの学生と橋本病院の中村麻希先生の2名に発表をしていただきました。
穴吹リハビリテーションカレッジの学生からは、学生ならではの視点から見たMTDLPの活用事例や、臨床実習を通して感じた課題や改善策が報告されました。
橋本病院の中村先生からは、臨床実習指導におけるMTDLPの活用事例に加え、学生指導にMTDLPを用いる上でのメリットや、指導の際に直面する悩みなどが共有されました。
ディスカッションを通して、参加者全員でMTDLPの臨床実習指導での活用について深く議論することができました。特に、多職種連携の重要性や、クライアント中心の支援のあり方について、活発な意見交換が行われました。
発表者のお二人、ご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。今後、令和7年2月7日にMTDLP実践者研修会を開催予定です。皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。
教育部 MTDLP班 班長 馬場広志
(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

令和6年9月20日に、穴吹リハビリテーションカレッジにて令和6年度第2回のOUDON会を開催しました。
講師は広瀬病院所属の田村篤史先生で、「臨床で遭遇しやすい上肢整形外科疾患」というテーマで講義していただきました。参加者は16名でした。
橈骨遠位端骨折や前腕・手指の腱損傷の概要や治療、更年期障害と手外科の関係について講義していただきました。腱損傷に対する評価や治療などを学ぶことができました。最後産業分野でのOTの役割や必要性などについても講義していただきました。医療だけではないOTの役割や必要性を改めて感じました。
昨年度より活動を開始したOUDON会(新勉強会)ですが、昨年度は1年を通し脳血管疾患シリーズを実施しました。今年度は運動器疾患シリーズとして第1回は基本的な解剖学・運動学編に続き、第2回では疾患の基礎から治療編の開催となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今年度も皆様のご要望を伺いながら開催場所やテーマなど検討し、対面開催の意味があるような勉強会にし、OUDON会を盛り上げていきたいと考えています。残り2回予定しています。ご参加よろしくお願いします。次回は11月28日にマルタス丸亀にて、済生会病院の廣瀬先生に講義していただく予定です。
文責:村上 美沙希

