令和6年2月16日(金)に「MTDLP実践者研修会」を、対面とオンラインのハイブリット形式にて開催しました。
三宅リハビリテーション病院の戸川先生の発表では、MTDLPを利用され『トイレが一人でできる』を合意目標として①リハビリの目的意識を統一②信頼関係の構築③円滑な作業療法の提供を実施していました。MTDLPは患者様だけを対象とするのではなく、患者様に関わる職種が協力できるようにマネジメントできるツールでもあり、他職種と連携しながら取り組むことの大切さを感じました。
穴吹リハビリテーションカレッジの馬場先生の発表では、入院中の患者様の目標が『退院』だけになりやすい際に、MTDLPを利用して地域生活に繋がる目標として『畑作業』を合意目標としていました。合意目標を設定したことで退院後も継続した介入が可能となり、目標設定の難しさと必要性を再確認できました。
実践者研修会で検討を交えた発表を行うことで、MTDLP活用のきっかけとなり、質疑応答を通して発表者と聴講者の理解を深めていくことで、現場でより具体的な活用に繋がる有意義なものと感じました。
ご多忙中、ご参加いただいた先生方、ありがとうございました。今年度の実践者研修会はすべて終了となりました。香川県作業療法士会には、5名のMTDLP指導者が在籍しておりますので、発表者へのサポートも行ってまいります。案内文をご覧いただき、ぜひ発表者、聴講者としてご参加ください。
教育部MTDLP班 岡崎雄太
令和6年2月7日(水)、オンラインで「情報交換会」を開催しました。
今回のテーマは2つ。「制度改正に対しての対応」と「後輩育成」について。まず、2024年のトリプル改定について、現地点での情報を共有した後、医療、介護各分野におけるポイントを確認していきました。また、後輩育成については、後輩に対しての関わり方や指導の仕方、さらには実習生への指導等についても悩みを話し合いました。
日頃の業務で困っていることや悩んでいることを共有することで解決の糸口が少し見えてきたように感じられました。参加された会員、準備してくれた部員の方々ありがとうございました。
制度対策部は次年度、トリプル改定についての周知会及び情報交換会等を予定しています。
令和5年12月3日(日)に「人間作業モデルから考える認知症支援」に参加させていただきました。九州栄養福祉大学リハビリテーション学部准教授青山克実先生を講師にお招きしました。今回もハイブリッド研修会として行い、12名の方に御参加いただきました。
人間作業モデル(Model Of Human Occupation :以下MOHO)の基本的概念を用いた認知症の方の捉え方、MOHOに基づいた作業療法を実際の事例を通してご講演していただきました。今回の講演では、MOHOの構成概念は1つの変化が全体のダイナミックスの変化に繋がること、MOHOにおける治療的戦略など事例を交えることでMOHOを用いた作業療法が対象者の変化を促進させることが重要であると感じました。
今回お忙しい中、講師を引き受けてくださった青山先生、貴重な講演ありがとうございました。
しおかぜ病院 森髙颯太
令和5年12月1日(水)に、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて、第2回目のOUDON会(新勉強会)を開催しました。
22名の先生方にご参加いただきました。
今回の講師は、MIRAI病院大倉功将先生と新谷智希先生で、前回と引き続き脳血管障害シリーズの評価編を行なっていただきました。
感覚の基礎やFMAの評価方法を実技を交えて講義していただきました。
参加者からのアンケートでは「感覚評価は学校では簡単にしか習っておらず参考になった」「FMAの実際の方法を知れてよかった」「新人向けの勉強会のため参加しやすい」などの意見をいただきました。
また今回は後半にグループで分かれ、評価で日々困っていることや疑問点を話し合う時間を設けました。
各グループで話が盛り上がり、久しぶりに対面での良さを感じる貴重な時間となりました。
スタッフ、参加者からも好評でした。時間をかけて丁寧に準備していただいた講師の先生方、ありがとうございました。
次回は令和6年2月2日頃に開催予定です。内容は「促通反復療法とADL〜生活で役立つ手を目指して〜」と題し、穴吹リハの馬場広志先生に行なっていただく予定です。
今回はマルタスでは無く穴吹リハビリテーションカレッジで行います。
また次年度は運動器疾患シリーズで計画しています。今後ともOUDON会に多くの参加をお待ちしています!
文責:鶴窪良樹