県士会活動報告

2015年10月11日(日)に、茨城県立医療大学 作業療法学科 教授の齋藤さわ子先生を講師にお招きし、「作業療法らしさって何だろう?」をテーマに、第2回学術研修会を開催しました。定員40名のうち当日キャンセルの方が4名出てしましましたが、県内外から36名の方に参加していただきました。一日を通して、講義とワークショップ形式での研修会となりました。

講義では近年の研究成果から、作業療法士が作業を用いる根拠を説明していただけました。また、「作業に焦点をあてる」、「作業を基盤とした評価・介入の実践」など一つ一つのキーワードについて具体的に説明していただけたことで、改めて作業療法の面白さを認識することができました。作業療法介入で使われる活動についての講義では、自身のクライアントへのアプローチ内容を振り返ることができ、より専門性を意識しやすくなりました。

実際に掃除機を使ったデモンストレーションでは、作業遂行観察評価の重要性について学び、観察前、観察中、観察後にポイントとなる分析方法を具体的に学べたことで、臨床に生かすことができる内容となっていました。

本来、一日では時間の足りないようなテーマでしたが、分かりやすく講義していただけ、日々の抱えていた疑問や悩みを解決するヒントが沢山盛り込まれていました。参加された先生方にとっても日々の臨床業務を振り返る機会になったのではないかと思います。OTはITが進んでも生き残れる職業の第6位にランキングしているということで、本来の作業療法らしさを大切に、専門職としてすべきことをし、日々の臨床を大事にしていきたいと思います。

遠方であるにも関わらず講師をお引き受けいただきました斎藤先生、ありがとうございました。また、第2回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後も県士会員にとってOTのスキルアップに繋がるような研修会を企画していきたいと思いますので、会員の皆様の参加、ご協力をよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志

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