県士会活動報告

学術部特別研修会に参加して

8月28日、ユープラザ宇多津にて、佛教大学の苅山先生を迎えて、学術部特別研修会「認知症初期集中支援におけるOTの役割」に参加しました。当初は40名定員予定だったそうですが、当日は63名の参加者が集まり、皆様の関心の高さがうかがえました。

認知症初期集中と聞くと、当事者・家族・OT・その他スタッフにて話し合いを行い、利用できるサービス内容の確認し、早期に生活の援助を行うものだろうと、漠然としたイメージを持って研修会に参加しました。

先生自らの体験談を交えて話を進められ、当事者自身の気持ち、また家族の思い、社会資源の不十分な点、またOTの支援の在り方が良くわかると共に、その奥深さ、難しさが勉強になりました。特に印象に深かったものが、「社会参加をどう位置づけ支援するか」というテーマでした。同じ生活行為でも、ある人にとっては「参加」になるし、別の人にとっては「活動」になる。定義をひと工夫して、参加とは、「挑戦」に置き換えて説明してくれたときに、社会参加の意義・また個別性がイメージしやすくなりました。

平成30年には認知症初期集中支援チームが各市町村で始まります。OTの役割が問われることになりますが、身近な問題として引き続き考えて行こうと思います。

 

しおかぜ病院 濱浪陽一

 

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