令和3年7月25日(日)にオンラインにて令和3年度第1回学術研修会を開催しました。大阪府立大学教授、竹林崇先生をお招きし「課題指向型練習における概念と評価」というテーマで講義して頂きました。当日は、43名の参加がありました。第1回学術研修会としては初めてのオンライン開催となり、進め方や、会議もWEB上のみの為、戸惑う部分もありましたが、当日は何事もなくスムーズに開催することができました。
竹林先生の講演は令和元年度の研修会に引き続き、2回目となりました。前回研修会終了後のアンケートでは「続きが聞きたい、具体的な難易度調整が聞きたい」や「課題指向型訓練の内容をもう少し聞きたい」と言う、より深い内容を聞きたい、と言う意見が多く聞かれたため、介入に関する内容を多くして頂きたいと言う依頼の元、引き受けて下さりました。
当日の講演では前半にFMAの評価、課題指向型アプローチの概念について説明して頂き、後半は課題指向型訓練(Shaping、Task-practice)での評価方法や難易度調整について詳しく説明して頂きました。初学者にとっては難しい内容になるかと思いましたが、基礎的な部分も話してくださり、非常にわかりやすい内容だったと感じました。個人的には具体的な訓練と難易度調整が理解できたことに加えて、生活環境や文脈を含めた介入を行うことでより深く治療介入が行える事を再確認でき、とても刺激的な内容となりました。
終了後の出席者のアンケートでは「明日から使える課題の難易度設定を学ぶことができて良かった」「Shapingと、Task-practiceの割合については観察と動作分析が必須であると感じた」や「課題選択や難易度調整は常々自身の課題だったので非常に参考になりました」「QOM3.5付近の難易度が実際どの程度かが分かりにくい部分があったが、具体的に動画でこの動きが何点かを見せて頂きとても参考になりました!明日から活かしていきます」など、講義内容に対して参加者の満足度が高い意見が聞かれました。
研修会は例年同様、午前中開催でしたが、オンライン開催は参加しやすい、と言う意見が聞かれました。確かに自宅のまま研修会に参加できる色々なメリットはあると思います。しかしやはり寂しさを感じると共に、講師、受講者共に反応が見られる方が良いのではないかと思います。今後、感染状況にもよりますが、やはり対面で行えるような研修会が恋しく感じました。
今回お忙しい中、お引き受けいただきました講師の竹林先生、及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
今後も会員の皆様の知識技術に繋がる研修会を企画・運営したいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
第1回学術研修会担当 学術部副部長 西山脳神経外科病院 鶴窪良樹