県士会活動報告

2025年2月14日(金)の19時より第4回香川県OTブロック勉強会をZOOMにて開催しました。今回の参加者は20名でした。1演題目は、「左肩甲骨骨腫瘍の症例に対し生活行為向上マネジメントを実践した一例」宗野匠杜 先生(所属:香川大学医学部付属病院)、2演題目は、「左放線冠領域の梗塞により右片麻痺を呈した症例~課題志向型アプローチを通し麻痺側上肢での食事動作獲得に向けて~」加藤雄太 先生(所属:三豊市立西香川病院)の2演題でした。今回も事例報告からグループワークにて事例検討を行いました。1演題目の事例検討では、復職とともに「車の運転」が希望であるが、もう少し仕事の内容まで深堀りができればよかったとの意見もあがりました。ただ、ご本人様の性格もあって関係性を崩したくないセラピストの想いもありますので、慎重にならざるを得ないということでした。セルフケアから自動車運転までが幅広い視野を必要とするため、細かく目標設定をしていってはどうかとの意見もあがりました。2演題目の事例検討では、自助具や補助具の調整、PSBの使用、食事形態の変更などの環境にも配慮できたのではないかとの意見があがりました。また、できたこと、結果に対する数値をフィードバックすること、パフォーマンスにおいてフィードバックすることなどもモチベーションに関係するため、使っている先生もおられました。

今回も様々なご意見やOTならではの発想を多数聞けました。発表者においても参加者においても有意義な時間になったと思います。一人で考えることも大切ですが、意見交換により新たな考えや知識も増えていきます。是非とも、来年度もブロック勉強会のご参加よろしくお願いいたします。              文責 纐纈 功(所属:橋本病院)