県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 2

令和6年2月7日(水)、オンラインで「情報交換会」を開催しました。

今回のテーマは2つ。「制度改正に対しての対応」と「後輩育成」について。まず、2024年のトリプル改定について、現地点での情報を共有した後、医療、介護各分野におけるポイントを確認していきました。また、後輩育成については、後輩に対しての関わり方や指導の仕方、さらには実習生への指導等についても悩みを話し合いました。

日頃の業務で困っていることや悩んでいることを共有することで解決の糸口が少し見えてきたように感じられました。参加された会員、準備してくれた部員の方々ありがとうございました。

制度対策部は次年度、トリプル改定についての周知会及び情報交換会等を予定しています。

令和5年12月3日(日)に「人間作業モデルから考える認知症支援」に参加させていただきました。九州栄養福祉大学リハビリテーション学部准教授青山克実先生を講師にお招きしました。今回もハイブリッド研修会として行い、12名の方に御参加いただきました。

人間作業モデル(Model Of Human Occupation :以下MOHO)の基本的概念を用いた認知症の方の捉え方、MOHOに基づいた作業療法を実際の事例を通してご講演していただきました。今回の講演では、MOHOの構成概念は1つの変化が全体のダイナミックスの変化に繋がること、MOHOにおける治療的戦略など事例を交えることでMOHOを用いた作業療法が対象者の変化を促進させることが重要であると感じました。

今回お忙しい中、講師を引き受けてくださった青山先生、貴重な講演ありがとうございました。

しおかぜ病院 森髙颯太

令和5年12月1日(水)に、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて、第2回目のOUDON会(新勉強会)を開催しました。

22名の先生方にご参加いただきました。

今回の講師は、MIRAI病院大倉功将先生と新谷智希先生で、前回と引き続き脳血管障害シリーズの評価編を行なっていただきました。

感覚の基礎やFMAの評価方法を実技を交えて講義していただきました。

参加者からのアンケートでは「感覚評価は学校では簡単にしか習っておらず参考になった」「FMAの実際の方法を知れてよかった」「新人向けの勉強会のため参加しやすい」などの意見をいただきました。

また今回は後半にグループで分かれ、評価で日々困っていることや疑問点を話し合う時間を設けました。

各グループで話が盛り上がり、久しぶりに対面での良さを感じる貴重な時間となりました。

スタッフ、参加者からも好評でした。時間をかけて丁寧に準備していただいた講師の先生方、ありがとうございました。

 

次回は令和6年2月2日頃に開催予定です。内容は「促通反復療法とADL〜生活で役立つ手を目指して〜」と題し、穴吹リハの馬場広志先生に行なっていただく予定です。

 

今回はマルタスでは無く穴吹リハビリテーションカレッジで行います。

また次年度は運動器疾患シリーズで計画しています。今後ともOUDON会に多くの参加をお待ちしています!

文責:鶴窪良樹

令和5年10月27日にZOOMにて今年度第4回目のブロック勉強会が開催されました。今回は、18名の参加がありました。三豊総合病院の本川亜美先生による「中心性頚髄損傷を呈した症例の職場復帰に向けての作業療法」と田中琳良先生による「急性期小脳出血による高次脳機能障害に着目した作業療法」の2演題を発表して頂き、2グループに分かれてディスカッションを行いました。ディスカッション内容は、「上肢機能訓練の自主練習ではどのようなものがあるか?」では、棒体操やタオルを使った運動の指導、自主練習のための紙面を作成し指導するなどの意見として上がりました。勉強会後のアンケートでは、

「皆さんのそれぞれの想いや頑張りを見ることができてエネルギーをもらいました」

「今後も参加させて頂き、他病院との交流・意見交換の場にしていきたいと思います」

という、ご意見やご感想をいただきました。

次回の第5回もZOOM開催も予定しております。日程は、2024年2月16日(金)19時からです。多くの先生方のご参加をお待ちしておりますので、よろしくお願い致します。

 

文責:纐纈 功(医療法人社団和風会 橋本病院)

 

2023年11月22日(水)19時~21時で運転と作業療法の研修会をZOOM形式で開催しました。

運転と作業療法研修会 2023年11月22日 写真

参加者は23名。内訳は、10年目以上のOTの参加は約6割あり、4割は新人から6年目までのOTの参加でした。今回のテーマは、「若手スタッフ向け!各病院での運転支援の取り組みを聞いてみませんか?」でした。

講師は、矢野立 氏(所属:かがわ総合リハビリテーションセンター 成人支援施設)、 森本義博 氏・末金誠 氏(所属:高松協同病院) 、宮崎貴充 氏(所属:松井病院)の4名のOTから、自施設で行っている自動車運転評価について、自動車運転再開の流れ、実際の事例についてご紹介していただきました。

研修会後のアンケートでは、「他院での支援再開の流れなどよくわかった。症例紹介もありとても分かりやすかった」、「病院ごとの運転支援について貴重な発表が聞けて良かった。

検査のカットオフ値やペーパードライバー講習での評価項目などが各病院で違うので共有出来たら良いと感じました」などのご感想をいただきました。
今年度の研修会は終了しましたが、自動車運転や移動支援についてこれからも考えていき、今後も研修会等でご報告できればと思っております。皆様の又のご参加お待ちしております。

運転と作業療法特設委員会 担当理事 纐纈 功