県士会活動報告

2024年10月26日(土)に、三豊市市民交流センターにて、令和6年度観音寺保育研究会に参加させていただきました。

研究主題は、『そだちの芽を育てよう!~心と体が喜ぶ経験を重ねて~』でした。

実技研修の講師として、県士会作業療法士 浅野由希氏が講演を行い、その講演中でのワークショップに、こども委員会特別支援教育班メンバーが参加させていただきました。実技研修のテーマは、『遊びを考えてみよう~みんな全力で遊ぼうよ~』でした。

保育関係者参加者は100名、作業療法士参加者は10名でした。

 

実技研修では、グループ分けされた保育士さんの中に、ファシリテーターとして作業療法士が入り、新聞紙や牛乳パック、布を使ったさまざまな遊びを考えていただきました。それぞれの遊びの中にある感覚の要素などにも視点をおきながら、とにかく全力で遊びを考え、実際に遊んでみる体験をしました。作業療法士の視点だけでなく、保育士さん側からの新たな視点・柔軟な思考に気づかされることも多くあり、学ばせていただきました。今までのオンラインでの座談会とはまた違って、保育士さんたちと直接関わることができ、貴重な機会をいただくことができました。

 

尚、2025年1月18日(土)には、保育関係者と作業療法士の座談会(オンライン)も企画しております。お時間のある方はぜひ、ご参加ください。

 

 

文責 こども委員会 特別支援教育班班長 佐々木友紀子

 

2024年10月13日(日)に、丸亀子どものお城・リハビリクリニックにて、小児発達勉強会を開催しました。

今回の研修会は、作業療法士 小松則登氏をお招きし、『臨床の「なんかわからん」を整理してみませんか?』をテーマに、午前中は講義を行っていただき、午後は参加者同士でワークショップを行いました。

参加者は、28名でした。

講義では、「あそびとはなにか?」から始まり、あそびを通して発達促進を行う支援の重要性を再確認できました。また、実際に子どもの知覚体験を広げていくことについて、小松先生のセラピーの様子を動画で見せていただき、学ばせていただきました。ワークショップでは、参加者同士で意見を出し合い、ディスカッションする機会も持つことができました。最後には、質疑応答の時間も作っていただき、多くの質問に対して、一つ一つ丁寧に答えていただきました。

今回の研修会では、臨床で悩んでいること、分からないことを少しでも整理でき、かつ仲間と共有できたことで、視野が広がったという意見も多く聞かれました。小松先生も言われていましたが、明日からすぐ使える作業療法スキルではなく、考え方を学ぶ一助になっていれば幸いです。

 文責 こども委員会 特別支援教育班班長 佐々木友紀子

令和6年10月25日(金)、生活行為向上マネジメント「ブラッシュアップ講座」を開催いたしました。

今回の講座では、かがわ総合リハビリテーションセンターの橋本日向子先生、MIRAI病院の武田直樹先生、三宅リハビリテーション病院の戸川裕智先生にご発表いただきました。各先生方が実際に作成されたMTDLPシートを用い、具体的な事例を通して、シートの活用方法や、臨床での課題などを共有していただきました。

実践者研修会のような形式的な発表ではなく、日々の臨床で実際に使用しているシートを用いて、参加者全員で学び合うことを目的としており、グループワークでは参加者同士が活発に意見交換を行い、MTDLPの各シートの活用について、より深い理解を深めることができたかと思います。

今回の講座にご協力いただきました発表者の先生方、ならびにご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。香川県作業療法士会では、今後もMTDLPの推進に向けて様々な研修会の機会を設けてまいります。皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。

教育部 MTDLP班 班長 馬場広志

(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

令和6年 9 月 12 日に ZOOM にて第 2 回 OT ブロック勉強会を行いました。 今回の参加者は17 名でした。2 事例の症例報告を行っていただき、それぞれについて症例検討を行いました。1例目は、「右放線冠アテローム血栓性脳梗塞を呈し、注意機能の低下を認めた症例~調理動作再獲得に向けて~」について、葉佐綾菜 OT(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)に報告して頂きました。2 例目は、「本人にとって意味のある作業に着目した一症例」について、本田彩乃 OT(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)に報告して頂きました。1 例目の検討事項は、病識への気づきについてどのような方法があるか?についてディスカッションを行い、「安全に配慮した中での体験的気づきを行う」「作業工程を細分化してどこに問題があったかを一緒に振り返る」などの意見が聞かれました。2 例目の検討事項は、リハビリに対し拒否がある患者様への対応にはどのような方法があるか?についてでは、「本人のやりたい気持ちが向いている所から行う」「多くのことを求めず、今日はこれだけを行いましょうと説明し限定したリハビリ内容を行う」などの意見が聞かれました。

今回のブロック勉強会に対するアンケート回答では、他の方々の意見を聞くことができ、勉強になりました。自分が悩んでいたことも話題に上がり、取り組みなどを聞くことができたので、臨床の場面で活かして行ければと思いますとのご意見もいただきました。次回は 11月に ZOOM にて開催予定です。沢山のご参加お待ちしております。

文責 纐纈 功(所属:医療法人社団和風会 橋本病院)

令和6年9月8日(日)、香川県作業療法士会主催の学術研修会を開催いたしました。今回の研修会では、日本パブテスト病院の浅野大喜先生をお招きし、「子どもの発達の理解と支援 ~最新の発達理論を学び発達支援や子育てに活かす~」をテーマに、ご講演いただきました。

浅野先生からは、最新の研究結果に基づいた姿勢反射の捉え方、運動発達、発達のカスケードなど、多岐にわたる内容について、豊富な臨床経験に基づいた具体的な事例を交えてご解説いただきました。特に、人間発達に関する多くの研究結果と発達障害の関連など、日々の臨床において見落とされがちな点についても詳しくご説明いただき、参加者からは多くの気づきを得られたとの声が聞かれました。

研修会後には、個別に質疑応答の時間も設けていただき、参加者からの様々な質問に丁寧にお答えいただきました。今回の研修会が、参加者の皆様にとって、子どもの発達を多角的に理解し、より効果的な支援へと繋がる機会になったことと思います。

今回の研修会にご協力いただきました浅野先生をはじめ、ご参加いただいた皆様、運営として関わっていただいた皆様、ありがとうございました。学術部では、今後も会員の皆様の知識技術の向上につながる研修会を企画・運営し、地域の対象者の生活行為向上につながるよう活動していきたいと思います。今後の研修会の機会にも、ご参加よろしくお願いいたします。

 

学術研修会担当班長  馬場 広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

 

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