平成28年1月10日にユープラザうたづにて、平成27年度第2回MTDLP事例検討会を実施致しました。今回は、アドバイザーとして柴田八衣子先生(兵庫県立リハビリテーション中央病院)をお招きし、5名の先生方に発表して頂きました。発表者は、各施設においてMTDLPを実践し、生活行為課題分析、アセスメントやプラン立てをしていく中で、工夫した点や困難であった点、他職種との連携などについて発表して頂きました。また、発表者に加え12名(MTDLP特設委員を含む)の参加者があり、グループディスカッションでは各々が意見を出し合い盛り上がっている様子が窺えました。
今回の発表者のPower pointスライドや資料について、柴田先生から「どの発表者もしっかり作成されており、事例登録に向けてまとめ方の工夫や述べるポイントなどを修正していければ、十分登録できる内容である。」と太鼓判を頂きました。
今年度は、MTDLP基礎研修(概論+演習)修了者となれば、暫定的に生活行為向上リハビリテーション実施加算が取れることになっておりますが、来年度(4月~)からは基礎研修修了に加え、事例発表までが条件となります。協会も、今年1年間は「実践者を増やし、より質の高い取り組みを積み上げること」が課題となっていると言われております。県士会員の皆様の基礎研修受講ならびに事例発表の方、何卒宜しくお願い致します。
今回の事例検討会開催に当たり、お忙しい中お越し頂きました柴田先生、事例検討会のご準備頂きましたMTDLP特設委員の皆様ありがとうございました。
香川県作業療法士会 MTDLP特設委員 水上保孝
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平成27年12月6日(日)に第3回学術研修会がユープラザうたづにおいて開催されました。
今回は、「包括的暴力防止プログラム(CVPPP)」をテーマに、香川県立丸亀病院看護師 沖野一成氏、仁木辰哉氏(CVPPPインストラクター)を講師にお招きし、講義と実技をしていただきました。「包括的暴力防止プログラム(CVPPP)」とは、暴力が起こらないように予防的介入を行い、暴力によって引き起こされる不利益から患者を保護し、かつ患者が暴力や攻撃的でない手法で対処することができるよう援助するプログラムです。講義では、患者の攻撃性や暴力を医療的な視点から捉え、どう対処していくかという専門的な知識を教えていただきました。実技では、実際に患者に腕を掴まれた場合、髪を掴まれた場合、背後から肩を掴まれた場合など、状況別の対処方法や、チームを組んで行う介入方法を学びました。実際の医療現場でも起こりえる状況を想定しての実技は非常に分かりやすく、適切に対処できる方法を学べたのは大変有意義なものとなりました。研修会のアンケートからは、「直接の身体介入法以外にも、それに至らないまでの方法や暴力についての背景・知識が得られた良かった」との感想をいただきました。今回は、お忙しい中ご講演、実演していただきました沖野先生、仁木先生、CVPPPトレーナーの先生方、またご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。また、研修会担当の学術部の皆様、準備、運営ありがとうございました。
学術部 第3回学術研修会担当委員 東 麻衣
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2015年12月3日(木)に三豊総合病院で第12回西讃地区OTブロック勉強会が開催されました。演題は2題で、①三豊総合病院 OT 柏原佐恵子先生による「感覚障害の改善に応じたADL指導を行った症例」、同じく同病院 OT 氏家歩先生による「肺癌による転移性脳腫瘍を呈した症例へのADL訓練について」の発表が行われました。
参加者は21名で発表後にグループに分かれて意見交換、検討報告を行いました。参加された先生方からはより密な検討や意見交換ができたとのご意見もいただけました。
本年度の西讃地区OTブロック勉強会は今回で一旦終了となります。東讃地区は後1回、平成28年1月7日(木)に県立中央病院にて勉強会を開催する予定となっています。
今回ご尽力いただきました三豊総合病院 梶原万須美先生をはじめ、病院スタッフの皆様、学術部ブロック勉強会担当委員の皆様ありがとうございました。
学術部長 中川真人
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平成27年10月12日にサンメッセ香川にて香川県作業療法士会公共事業部がブースを出展致しました。毎年作業療法士会は参加させて頂いております。今年度は「介護現場の魅力を伝えること」が趣旨にありましたので、「作業療法士と介護職との連携」「住宅改修方法や福祉用具、自助具の使い方」「認知症のリハビリテーション」について来場者へ説明しました。全体の来場者層としましては、子供から高齢の方まで幅広く、ご家族連れが多かったようです。介護に関わる様々な職種、団体のブースがあり、長時間楽しんでいただける企画になっていました。今年来られてない方は来年参加されてはいかがでしょうか?
作業療法士会ブースへは164名来場、認知症相談へは22名希望があり、特に認知症への関心の高さが伺えました。そして、健康志向が高まっていることもあり、予防に関する体操や質問が多かったように感じています。作業療法士は生活を支えるリハビリの専門職です。今後も医療、福祉関連のイベントに参加し、県民の皆様へ生活を支えるお手伝いができればと考えています。かがわ介護フェア作業療法士ブースへ来場して頂いた方々、介護フェアを企画されました香川県健康福祉部総務課の皆様、ご配慮頂きまして本当に有難うございました。
香川県作業療法士会 公共事業部担当理事 山川公彦
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2015年10月11日(日)に、茨城県立医療大学 作業療法学科 教授の齋藤さわ子先生を講師にお招きし、「作業療法らしさって何だろう?」をテーマに、第2回学術研修会を開催しました。定員40名のうち当日キャンセルの方が4名出てしましましたが、県内外から36名の方に参加していただきました。一日を通して、講義とワークショップ形式での研修会となりました。
講義では近年の研究成果から、作業療法士が作業を用いる根拠を説明していただけました。また、「作業に焦点をあてる」、「作業を基盤とした評価・介入の実践」など一つ一つのキーワードについて具体的に説明していただけたことで、改めて作業療法の面白さを認識することができました。作業療法介入で使われる活動についての講義では、自身のクライアントへのアプローチ内容を振り返ることができ、より専門性を意識しやすくなりました。
実際に掃除機を使ったデモンストレーションでは、作業遂行観察評価の重要性について学び、観察前、観察中、観察後にポイントとなる分析方法を具体的に学べたことで、臨床に生かすことができる内容となっていました。
本来、一日では時間の足りないようなテーマでしたが、分かりやすく講義していただけ、日々の抱えていた疑問や悩みを解決するヒントが沢山盛り込まれていました。参加された先生方にとっても日々の臨床業務を振り返る機会になったのではないかと思います。OTはITが進んでも生き残れる職業の第6位にランキングしているということで、本来の作業療法らしさを大切に、専門職としてすべきことをし、日々の臨床を大事にしていきたいと思います。
遠方であるにも関わらず講師をお引き受けいただきました斎藤先生、ありがとうございました。また、第2回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後も県士会員にとってOTのスキルアップに繋がるような研修会を企画していきたいと思いますので、会員の皆様の参加、ご協力をよろしくお願いいたします。
第2回学術研修会担当委員長 馬場広志
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