令和6年2月2日(金)に、穴吹リハビリテーションカレッジにて第3回のOUDON会を開催しました。
講師は穴吹リハビリテーションカレッジ所属の馬場広志先生で、「促通反復療法とADL~生活で役に立つ手を目指して~」というテーマについて、実技も交えて講義していただきました。今回は初の高松開催で、22名の方に参加していただきました。
前半は促通反復療法(川平法)の概要について講義していただき、後半は上肢に対する促通反復療法の実際の方法を見て学び、参加者同士で実技を行いました。やはり手技や声かけの仕方・タイミング等やってみると難しく、実際のADL場面を想定し必要な動作を反復促通させ汎化させることの重要性を感じました。今回プラットホームのある会場をお借りし実技も行え、講師の先生に質問しやすい環境であったためより理解が深まったように思います。
昨年度より活動開始したOUDON会(新勉強会)ですが、1年を通して脳血管シリーズとして第1回の基礎知識編・第2回の評価編に続き、第3回治療・実技編の開催となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今年度も皆様のご要望を伺いながら開催場所やテーマなど検討し、対面開催の意味があるような勉強会にし、新勉強会を盛り上げていきたいと考えています。今年度もご参加よろしくお願いします。
文責:篠原裕貴
令和6年2月16日(金)に「MTDLP実践者研修会」を、対面とオンラインのハイブリット形式にて開催しました。
三宅リハビリテーション病院の戸川先生の発表では、MTDLPを利用され『トイレが一人でできる』を合意目標として①リハビリの目的意識を統一②信頼関係の構築③円滑な作業療法の提供を実施していました。MTDLPは患者様だけを対象とするのではなく、患者様に関わる職種が協力できるようにマネジメントできるツールでもあり、他職種と連携しながら取り組むことの大切さを感じました。
穴吹リハビリテーションカレッジの馬場先生の発表では、入院中の患者様の目標が『退院』だけになりやすい際に、MTDLPを利用して地域生活に繋がる目標として『畑作業』を合意目標としていました。合意目標を設定したことで退院後も継続した介入が可能となり、目標設定の難しさと必要性を再確認できました。
実践者研修会で検討を交えた発表を行うことで、MTDLP活用のきっかけとなり、質疑応答を通して発表者と聴講者の理解を深めていくことで、現場でより具体的な活用に繋がる有意義なものと感じました。
ご多忙中、ご参加いただいた先生方、ありがとうございました。今年度の実践者研修会はすべて終了となりました。香川県作業療法士会には、5名のMTDLP指導者が在籍しておりますので、発表者へのサポートも行ってまいります。案内文をご覧いただき、ぜひ発表者、聴講者としてご参加ください。
教育部MTDLP班 岡崎雄太
令和6年2月7日(水)、オンラインで「情報交換会」を開催しました。
今回のテーマは2つ。「制度改正に対しての対応」と「後輩育成」について。まず、2024年のトリプル改定について、現地点での情報を共有した後、医療、介護各分野におけるポイントを確認していきました。また、後輩育成については、後輩に対しての関わり方や指導の仕方、さらには実習生への指導等についても悩みを話し合いました。
日頃の業務で困っていることや悩んでいることを共有することで解決の糸口が少し見えてきたように感じられました。参加された会員、準備してくれた部員の方々ありがとうございました。
制度対策部は次年度、トリプル改定についての周知会及び情報交換会等を予定しています。
令和5年12月3日(日)に「人間作業モデルから考える認知症支援」に参加させていただきました。九州栄養福祉大学リハビリテーション学部准教授青山克実先生を講師にお招きしました。今回もハイブリッド研修会として行い、12名の方に御参加いただきました。
人間作業モデル(Model Of Human Occupation :以下MOHO)の基本的概念を用いた認知症の方の捉え方、MOHOに基づいた作業療法を実際の事例を通してご講演していただきました。今回の講演では、MOHOの構成概念は1つの変化が全体のダイナミックスの変化に繋がること、MOHOにおける治療的戦略など事例を交えることでMOHOを用いた作業療法が対象者の変化を促進させることが重要であると感じました。
今回お忙しい中、講師を引き受けてくださった青山先生、貴重な講演ありがとうございました。
しおかぜ病院 森髙颯太
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