県士会活動報告

学術部特別研修会に参加して

しおかぜ病院 堀切咲季

 

令和元年8月25日(日)、ユープラザうたづ会議室において、令和元年度学術部特別研修会~香川県 認知症ケア人材育成研修補助事業~を開催し、22名の参加がありました。今回は基礎研修受講者を対象とした実践研修会で、講師は京都府で作業療法士としてご活躍されている訪問看護ステーション開くの森志勇士先生、訪問看護ステーションユニネット・まちかどの森奈奈先生をお招きしました。先生方の講演を聞くだけでなく、実際の事例を通してのグループディスカッションも行ったことで、他の作業療法士の方々のご意見も聞くことができ、充実した研修会となりました。

今回の講演で特に印象深かったことは、「将来、認知症カフェが地域に溶け込んで存在するためには“認知症カフェ”という呼び名が無くなること」というお話でした。“認知症カフェ”と聞くと、「主に認知症の診断を受けた方、またそのご家族の方が参加するもの」というイメージがあり、特別な場所と認識されがちな現状があります。認知症の有無に関わらず誰もが当たり前に認知症について相談できる場所になっていき、認知症に対する特別視が世の中から薄れていくこと、それが認知症の方やそのご家族の方の生きづらさが無くなっていくことに繋がっていくのだと思いました。

R1.8.25初期集中(実践) (1)