令和7年12月14日(日)香川県地域包括ケアシステム学会第8回学術集会がレクザムホールであり、今回は香川県作業療法士会(以下、当会)と香川県言語聴覚士会が担当し、当会前田会長が大会長を務めました。「Kagawaをつむぐ~地域包括ケアとリハビリテーションの未来~」のテーマのもと一般演題、基調講演、シンポジウムがあり様々な職種から150名を超える参加がありました。基調講演講師は長崎リハビリテーション病院在宅支援リハビリテーションセンター銀屋センター長の松坂誠應先生でした。地域リハの先駆的な話から我々セラピストを後押ししていただける話まで多くの学びとなりました。学術集会後のアンケート結果も好評で有意義な機会となりました。この香川県地域包括ケアシステム学会は、医療・介護・福祉団体をはじめ、県、市町、教育機関、企業等80を超える参加団体から構成されており、みんなで住み慣れた地域で可能な限り生活していくことを議論しつながりを深めています。今後も作業療法士の立場からそれぞれの臨床で考え支援を深めていきたいと思います。参加いただいた皆様、またご尽力いただいた関係団体の皆様ありがとうございました。

令和7年11月30日(日)に、ホテルアネシス瀬戸大橋とZOOMのハイブリッド形式にてメンタルヘルス研修会を開催いたしました。総勢19名の多職種の方々にご参加いただきました。講師は富士見台病院 国際医療福祉大学小田原保健医療学部の魚岸実弦先生をお招きし、「メンタルヘルスに課題がある方への支援~地域生活を続けるコツ~」のテーマにてご講演いただきました。
メンタルヘルスとは、「病気の有無や心身状態だけでなく、社会とつながりながら充実して暮らせること」「病気になる前の段階から回復後の生活までを含む幅広いもの」といった基礎的な概念の部分から、実際に自分自身にとってメンタルヘルスが整っている状態とはどの様な状態であるのか、実技も含まれながら分かりやすくご教示していただきました。
また支援の具体的な意義や方向に関して、先生が実際に取り組まれている地域づくりについてのお話を、とても興味深く拝聴させていただきました。対象者の強みを生かすとともに存在そのものを承認すること、役割に注目すること等学ばせていただいた支援のコツを臨床場面でも生かしていきたいです。
魚岸実弦先生、研修会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
しおかぜ病院 西原実花

令和7年11月7日(金)~9日(日)第59回日本作業療法学会が高松市で開催され、当会は「香川県作業療法士会ブース」を設置しました。当ブースはおもてなしの気持ちで「ようこそ、香川へ」のコンセプトのもと参加者をお迎えしました。300名近い方に立ち寄っていただき、全国のOTはもちろんのこと、インドやオーストラリアのOTとも交流を深めました。あなぶきアリーナ香川もきれいで目の前が海のロケーションの中、アンケートからも当ブースの企画は好評だったようです。準備や当日運営に尽力された会員の皆様ありがとうございました。

令和7年11月21日、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて今年度初回のOUDON会を開催しました。
講師は三豊総合病院言語聴覚士の合田佳史先生で、「STに学ぶ摂食嚥下の基礎知識」というテーマでご講義いただきました。当日は25名の先生方に参加いただき、OTのみならず、PT・STの先生方にもお越しいただきました。
今回、摂食嚥下の基礎を学ぶことができ2時間という時間では足りないほどの充実した内容と合田先生の熱量を感じる講義でした。内容では患者様の食事の姿勢調整や、自助具の活用等でOTが食事面にアプローチができる可能性の大きさを再認識するとともに、臨床の場でSTとの連携をより強化する必要性を痛感しました。
今年は12月18日に三豊総合病院理学療法士の喜多谷周平先生に心電図についての講義をしていただく予定となっております。心電図は多くの疾患において重要な知識である一方、苦手意識を持たれておられる先生も少なくないと思います。日々の臨床での疑問解消や実践に繋げられる機会となれば幸いです。PT・STの先生も一緒に誘っていただきOUDON会にご参加ください。
文責:紙本

令和7年10月21日(火)香川県と香川県災害リハビリテーション支援協会(以下、香川JRAT)との協定締結式が県庁で行われ、前田OT県士会長(香川県JRAT副会長)も出席しました。これでますます災害時でのPTOTSTの派遣が円滑に行われるようになります。会員の皆様におかれましては、災害リハの研修会も適時開催されていますのでご参加の程よろしくお願いいたします。発災時に備えるということは、平時にも備えるということです。そこには顔の見える地域での支援体制、もっというと日頃の地元でのつながりが重要となります。それぞれの地域でフォーマル、インフォーマルを問わずOTが関わるということにご理解ご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

