作業療法士会 | 香川県の作業療法士会 - Part 17

学術部特別研修会に参加して

8月28日、ユープラザ宇多津にて、佛教大学の苅山先生を迎えて、学術部特別研修会「認知症初期集中支援におけるOTの役割」に参加しました。当初は40名定員予定だったそうですが、当日は63名の参加者が集まり、皆様の関心の高さがうかがえました。

認知症初期集中と聞くと、当事者・家族・OT・その他スタッフにて話し合いを行い、利用できるサービス内容の確認し、早期に生活の援助を行うものだろうと、漠然としたイメージを持って研修会に参加しました。

先生自らの体験談を交えて話を進められ、当事者自身の気持ち、また家族の思い、社会資源の不十分な点、またOTの支援の在り方が良くわかると共に、その奥深さ、難しさが勉強になりました。特に印象に深かったものが、「社会参加をどう位置づけ支援するか」というテーマでした。同じ生活行為でも、ある人にとっては「参加」になるし、別の人にとっては「活動」になる。定義をひと工夫して、参加とは、「挑戦」に置き換えて説明してくれたときに、社会参加の意義・また個別性がイメージしやすくなりました。

平成30年には認知症初期集中支援チームが各市町村で始まります。OTの役割が問われることになりますが、身近な問題として引き続き考えて行こうと思います。

 

しおかぜ病院 濱浪陽一

 

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平成28年度 第1回学術研修会開催報告

 

今回は、回生病院 作業療法士の藤本弾先生をお招きし、『片麻痺者に対するADLへの介入~更衣・移乗を中心に~』というテーマで充実した研修会を開催することができました。

脳神経疾患のなかでも脳梗塞・脳出血は多く、片麻痺を呈している患者様・利用者様はどの病院・施設でも多いと思われます。また麻痺側をうまく使えない方も多く、特に作業療法士が特化しているADLへの介入では試行錯誤しながらリハビリを実施されている先生方も多いのではないでしょうか。

今回の研修会では姿勢分析の診かた、片麻痺者を理解するところから実際にグループワークで実技を行いながら講義していただき、患者様・利用者様が現在どういう身体状態にあるのかという分析がとても大事だということを改めて認識させられました。移乗動作での実技では不安感を少なくし同調を促しながら等の注意点やアプローチ方法を、更衣動作での実技では麻痺側への皮膚感覚を入れるアプローチ方法等、今後の臨床現場でとても役立つ講義をしていただきました。

お忙しい中、ご指導いただきました藤本先生並びにアシスタントの先生方、どうもありがとうございました。また、第1回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後もこのように臨床に役立つ研修会を開催したいと思いますので、会員の皆様、ぜひ参加を宜しくお願い致します。

林内科呼吸器科医院 伊勢谷友美 (学術部 第1回学術研修会担当委員)

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2016年5月19日(木)に麻田総合病院にて西讃地区OTブロック勉強会(第13回)が開催されました。今年度から麻田総合病院も開催場所として加わり西讃での開催場所が5箇所になりました。今回の参加者は総勢56名の参加でした。内容は、症例検討①は、「趣味活動に対するMTDLPの実践」発表者:蒔田 亜斗夢先生(麻田総合病院所属)、症例検討②は、「小脳出血(開頭減圧術施行)による悪心嘔吐症状に対しての作業療法~自宅復帰を目指して~」発表者:山崎 貴士先生(麻田総合病院所属)でした。

MTDLPの発表に対する検討課題では、「円滑なMTDLP実践のためにカンファレンスをどのように開催していけばいいのか」に対し、「まずはMTDLPの認知度を高めるため研修会等に参加する必要がある」などの意見が聞かれました。

悪心嘔吐症状に対する検討課題では、アプローチについて「離床してゆくことの必要性」「介助の時と能動的に動いた時の体調の差を評価する」などのご意見が聞かれました。

勉強会のアンケート結果では、「さまざまな経験を持つ先生方と意見交換を行う機会となった」、「MTDLPの運用の困難な点を具体的な症例を通して大変、理解できました」などの意見が聞かれました。

今回ご尽力いただきました麻田総合病院のスタッフ及び学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

次回も一人でも多くの方々の参加をお待ちしております。今後共、よろしくお願い致します。

学術部ブロック勉強会運営委員会 委員長 纐纈 功

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平成28年5月8日に四国医療専門学校にて、平成28年度新人周知会を開催いたしました。
(一社)香川県作業療法士会の植野会長を始め、6名の理事の先生方、事務局員等と26名の新人作業療法士の皆様に参加していただきました。
会長である植野先生と各部の理事の先生方の挨拶の後に、各テーブルにて歓談・談笑を行いました。他の病院の新人同士の親睦や旧友との再会の場になったとともに、臨床の先輩でもある会長・理事の先生方からの貴重なアドバイスを頂ける場ともなり、参加者の皆様にとって有意義な時間になったと考えております。周知会の後半にはテーブル対抗のレクリエーションも行われ、盛り上がりを見せていました。
今回の周知会を通して、今年度就職された作業療法士の皆様に当士会の活動内容への理解・興味を持っていただき、今後の各部の活動への参加・お手伝いを頂けるきっかけとなれば幸いに存じます。
最後に、周知会に参加して頂きました諸先生方、参加してくださった新人作業療法士の皆様、本当にありがとうございました。

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2016年4月28日(木)に高松協同病院にて東讃地区OTブロック勉強会(第11回)が開催されました。今年度最初のブロック勉強会であり、東讃地区での開催は早くも3年目に入りました。

内容はブロック勉強会初の試みで、一人の症例を追いかけた回復期と生活期のリレー発表形式の発表と、生活行為向上マネジメント(MTDLP)を使った症例発表を行いました。症例検討①は、「回復期リハビリテーション病棟~生活期(デイサービス&訪問リハビリ)リレー発表」発表者:渡辺正人先生(高松協同病院所属)、若林佳樹先生(創心会リハビリテーション倶楽部高松中央所属)、また、症例検討②は、「デイサービスにおいて生活行為向上マネジメントを使用した結果、再び買い物を楽しむことが出来るようになった症例」発表者:若林佳樹先生(同上)といった内容でした。

今回の参加者は27名でした。アンケート結果から「回復期での入院時期から活動や参加に目を向けた目標設定を行うことの重要性」や「他職種や家族との連携も重要である」という意見、また、MTDLPを使った症例報告では、「実際に使っているものを拝見できて良かった」「地域の環境を知る重要性を再確認した」などの意見が挙がっていました。

今回ご尽力いただきました高松協同病院スタッフ及び学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

本年度も積極的なご参加よろしくお願い致します。

学術部ブロック勉強会運営委員会 委員長 纐纈 功

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