2024年10月20日(日)に穴吹リハビリテーションカレッジにて運転と作業療法の研修会を開催しました。
今回の研修会は、岩佐 英志 先生(合同会社ラシエイド) をお招きし、「自動車運転評価を学ぼう ~停止車両評価~」をテーマにご講演を行っていただきました。
参加者は25名でした。
内容としては、岩佐先生から対象者が納得するプロセスを作るための形成的評価を中心に実技を交えた解説を行って下さいました。特に運転に必要な能力は「車両の感覚などの基礎感覚とハンドル、ブレーキ操作などの基本操作である」と詳しくご説明いただき、参加者からは多くの気づきを得られたとの声が聞かれました。
研修会後のアンケートでは「停止車両評価の実技が体験でき分かりやすかった」、「自動車運転評価の考え方や視点がわかり勉強になりました」などの感想が挙がっていました。
今年度の研修会は終了しましたが、自動車運転や移動支援についてこれからも考えていき、今後も研修会等でご報告できればと思っております。皆様の又のご参加をお待ちしております。
運転と作業療法特設委員会 委員長 宮川 友輔
令和6年 9 月 12 日に ZOOM にて第 2 回 OT ブロック勉強会を行いました。 今回の参加者は17 名でした。2 事例の症例報告を行っていただき、それぞれについて症例検討を行いました。1例目は、「右放線冠アテローム血栓性脳梗塞を呈し、注意機能の低下を認めた症例~調理動作再獲得に向けて~」について、葉佐綾菜 OT(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)に報告して頂きました。2 例目は、「本人にとって意味のある作業に着目した一症例」について、本田彩乃 OT(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)に報告して頂きました。1 例目の検討事項は、病識への気づきについてどのような方法があるか?についてディスカッションを行い、「安全に配慮した中での体験的気づきを行う」「作業工程を細分化してどこに問題があったかを一緒に振り返る」などの意見が聞かれました。2 例目の検討事項は、リハビリに対し拒否がある患者様への対応にはどのような方法があるか?についてでは、「本人のやりたい気持ちが向いている所から行う」「多くのことを求めず、今日はこれだけを行いましょうと説明し限定したリハビリ内容を行う」などの意見が聞かれました。
今回のブロック勉強会に対するアンケート回答では、他の方々の意見を聞くことができ、勉強になりました。自分が悩んでいたことも話題に上がり、取り組みなどを聞くことができたので、臨床の場面で活かして行ければと思いますとのご意見もいただきました。次回は 11月に ZOOM にて開催予定です。沢山のご参加お待ちしております。
文責 纐纈 功(所属:医療法人社団和風会 橋本病院)
令和6年9月8日(日)、香川県作業療法士会主催の学術研修会を開催いたしました。今回の研修会では、日本パブテスト病院の浅野大喜先生をお招きし、「子どもの発達の理解と支援 ~最新の発達理論を学び発達支援や子育てに活かす~」をテーマに、ご講演いただきました。
浅野先生からは、最新の研究結果に基づいた姿勢反射の捉え方、運動発達、発達のカスケードなど、多岐にわたる内容について、豊富な臨床経験に基づいた具体的な事例を交えてご解説いただきました。特に、人間発達に関する多くの研究結果と発達障害の関連など、日々の臨床において見落とされがちな点についても詳しくご説明いただき、参加者からは多くの気づきを得られたとの声が聞かれました。
研修会後には、個別に質疑応答の時間も設けていただき、参加者からの様々な質問に丁寧にお答えいただきました。今回の研修会が、参加者の皆様にとって、子どもの発達を多角的に理解し、より効果的な支援へと繋がる機会になったことと思います。
今回の研修会にご協力いただきました浅野先生をはじめ、ご参加いただいた皆様、運営として関わっていただいた皆様、ありがとうございました。学術部では、今後も会員の皆様の知識技術の向上につながる研修会を企画・運営し、地域の対象者の生活行為向上につながるよう活動していきたいと思います。今後の研修会の機会にも、ご参加よろしくお願いいたします。
学術研修会担当班長 馬場 広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)
2024年8月25日、綾歌総合文化会館アイレックスにおいて、香川県作業療法士会教育部主催「生活行為向上マネジメント(MTDLP)」の基礎研修会を開催いたしました。
まず、MTDLPに関する基礎知識の講義から始まり、その後、生活課題の解決を目指すための具体的なアセスメント手法や介入計画の立て方について詳細に説明を行いました。特に、クライアント個々のニーズに応じたオーダーメイドの介入計画を立案するためのステップに焦点を当て、参考事例を通じて、理論と実践を結びつけることができました。
研修の後半では、模擬事例を用いたグループディスカッションが行われました。参加者は、模擬事例に基づいて、学んだアセスメント手法や介入計画を実際に適用し、グループ内で意見を交換しながら深く議論しました。これにより、理論の理解をさらに深めるとともに、実際の臨床現場での応用力を高めることができました。
研修終了後には、参加者がそれぞれの疑問について講師に相談し、具体的なアドバイスを受けることができました。研修で得た知識を実務に活かすための具体的な方向性が見えてきたとの声が寄せられました。
本研修を通じて、参加者が今後の業務においてMTDLPを積極的に活用し、クライアントの日常生活の質の向上に寄与できることを強く期待しております。
今年度も、MTDLP班として書き方研修会(9月27日)、ブラッシュアップ講座(10月25日)など様々な研修会を実施する予定です。ぜひご参加お待ちしております。
文責:若林 佳樹
令和6年2月2日(金)に、穴吹リハビリテーションカレッジにて第3回のOUDON会を開催しました。
講師は穴吹リハビリテーションカレッジ所属の馬場広志先生で、「促通反復療法とADL~生活で役に立つ手を目指して~」というテーマについて、実技も交えて講義していただきました。今回は初の高松開催で、22名の方に参加していただきました。
前半は促通反復療法(川平法)の概要について講義していただき、後半は上肢に対する促通反復療法の実際の方法を見て学び、参加者同士で実技を行いました。やはり手技や声かけの仕方・タイミング等やってみると難しく、実際のADL場面を想定し必要な動作を反復促通させ汎化させることの重要性を感じました。今回プラットホームのある会場をお借りし実技も行え、講師の先生に質問しやすい環境であったためより理解が深まったように思います。
昨年度より活動開始したOUDON会(新勉強会)ですが、1年を通して脳血管シリーズとして第1回の基礎知識編・第2回の評価編に続き、第3回治療・実技編の開催となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今年度も皆様のご要望を伺いながら開催場所やテーマなど検討し、対面開催の意味があるような勉強会にし、新勉強会を盛り上げていきたいと考えています。今年度もご参加よろしくお願いします。
文責:篠原裕貴