第24回香川県作業療法学会を終えて
2022年12月18日(日)に、第24回香川県作業療法学会が開催されました。今年も、昨年と同様にオンラインでの実施となりました。今回の演題数は、13演題で参加者は80名でした。「作業療法の今とこれから」を学会テーマとして、基調講演には、(一社)日本作業療法士協会の山本伸一副会長をお招きし、学会のテーマである「今とこれから」についてのご講演を行っていただきました。日本作業療法士協会の現状、役割や活動内容の紹介と、これからのことについてご講演いただきました。特別講演は、(株)クリエイターズ取締役であり、作業療法士の細川寛将氏のご講演でした。キャリアアップのお話しでは、ご自身の経験談や作業療法士個人が将来についてどのように考えるか、未来に向けた内容が中心でした。 今学会のテーマである「今とこれから」について聴講し、私自身も、目標を持つことの大切さや将来に向けて考えるための良い刺激を受けました。演題発表は、MTDLPを活用した発表なども散見され、MTDLPの重要性を感じることもできました。
次の学会は、世の中の状況にもよりますが、会場で発表していただき、皆さまと顔を合わせて作業療法について議論できることを期待しております。今回、発表して下さった先生方、参加者、会長、理事、運営スタッフ、皆さまに心より感謝申し上げます。
今後とも、香川県作業療法士会の活動にご協力、ご支援いただきますようよろしくお願いいたします。
第24回香川県作業療法学会 運営委員長 纐纈 功
令和4年11月6日(日)、今年も県からの補助を受け、介護従事者向けの老年期うつ病研修会を実施しました。今回もコロナウイルス流行の為、研修会をオンライン参加と感染対策実施しての会場参加のハイブリッド研修会として開催いたしました。
今回の研修会では、介護職の方から学生までと幅広い方々に参加して頂きオンライン16名、会場4名の総勢20名の方々にご参加頂きました。
講師は杏林大学の早坂友成先生をお招きしました。老年期うつ病の疾患や症状の話しから、先生の経験を踏まえた講義はとてもわかりやすく臨床の場で携わる1人の医療従事者としてはとても良い勉強となりました。
最後になりましたが講師をして頂いた早坂先生を初め、参加者の皆様方に深く御礼申し上げます。
しおかぜ病院 森髙颯太
令和4年10月23日(日)にオンラインにて第2回学術研修会を開催しました。
東北福祉大学 健康科学部リハビリテーション学科 教授、籔脇 健司先生に「高齢者の生活を明るく活力あるものにするために ~人、作業、環境への支援~」をテーマにご講義していただきました。
籔脇先生の講義では、前半は「高齢者支援のアウトカムとは」、後半では「環境支援の考え方」を主に講義して頂きました。高齢者が役割を獲得することの必要性、健康関連QOLとの関係、包括的な環境支援や早期介入の重要性について約2時間という短い時間ではありましたが、詳しい解説と事例紹介を交えた講義でとてもわかりやすい内容でした。また、講義に加えて、ブレイクアウトルームで分かれてグループワークも実施しすることができたので、より深く理解することができました。
アンケート結果からも「これまでも役割に目を向け関わっていたつもりでしたが、今回の研修で必要な視点がいくつか見つけられた」「高齢者の健康とQOLの関係・役割や環境への支援の視点が学べたのが良かった。CEQを活用していくメリットを感じることができた。」など、好評の声が多くみられました。
今回お忙しい中、お引き受けいただきました講師の籔脇先生、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も会員の皆様の知識技術の向上につながる研修会を、学術部担当委員で企画・運営していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
第2回学術研修会担当 介護老人保健施設 白寿の杜 湊 一樹
令和4年2月26日に第2回リハビリテーション3団体合同災害対策合同研修会が行われました。3団体とは、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士の各香川県士会を意味し、今回の研修は各災害対策委員が合同で開催したものです。
今回は東京工科大学医療保健学部リハビリテーション科言語聴覚士、原田浩美先生よりご講義を賜りました。
最近ではメディアでも“災害関連死”という概念が報道される様になりました。一時被災から時間が経過するにつれ、医療の需要量が供給量を上回ることで本来であれば救えたであろう命が失われるというものです。しかし、被災された人の生活においては生命まで至らずとも、機能、活動、参加というものが損なわれていく事を現地の方々は経験されております。リハビリテーションの関連職種としてはそれらに対し、災害により新たに障害を抱えた方々、不動により虚弱になってしまう高齢の方々、その他災害弱者の方々の生活不活発病予防に対する適切な対応を、平時に私たちが持ち合わせている技術を提供することによって、少しでも生活の質が損なわれることの無いよう支援することができる可能性があるということをお教えいただきました。
しかし、何の知識もなく被災地に向かうことは混乱を招く元にもなりうるため、各支援団体の名称から始まり、派遣時に知っておくべき基礎的な知識、どのように振る舞えばよいかの現地での態度、現地で使えるリハビリテーション技能の三本柱を中心にお話しいただきました。
各県士会より44名、作業療法士会員より名の方々にご参加頂きました。
最下段にご参加頂きました方々の所属する病院、施設を記載させて頂きます。
ご参加頂き、誠にありがとうございました。
穴吹リハビリテーションカレッジ、一陽病院、かがわ総合リハビリテーションセンター、くぼかわ病院、済生会松山病院、四国医療専門学校、総合病院回生病院、三豊総合病院企業団(50音順)