県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 8

12月13日(金)に第21回香川県作業療法学会の運営委員会と当日運営委員に協力して頂ける先生方との学会開催に向けての全体会議を行いました。

 

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前回の委員会ではこれまで数か月間、運営委員で協議してきました、学会誌とポスターが完成しました(皆さんポスターを職場に貼って下さいね!)、

今回は当日の運営委員の動きの確認や当日名札兼領収書にポイントシールをとめる作業を主に行いました!

 

 

写真2今回の学会は参加される会員の皆さまに対して、より実りのある学会となるために賛助会員の企業の製品の展示や、前回のアンケート結果の希望から、シンポジウムを開催する予定としています。詳細は学会誌に記載しています!12月20日頃には皆さまの手に届いていると思いますのでご確認ください!

開催日・場所は令和2年1月19日(日)・丸亀市綾歌総合文化会館アイレックスです!いよいよ来月となりました。会員の皆さまにとって良い学会になるように毎月運営委員一同考えて参りました。皆さまに満足して頂ける内容となっておりますので、ご参加お待ちしております!!

 

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第21回香川県作業療法学会運営委員会 運営委員一同

第2回学術研修会 開催報告

2019年12月1日(日)に、三船病院の作業療法士 徳永謙一先生を講師にお招きし、「ライフステージの変化による発達障害の捉え方~子供から大人まで~」をテーマに、第2回学術研修会を開催しました。他職種の方や県外から参加の方もおられ、44名の方に参加していただきました。

これまでの小児病院での経験と、現在の精神科デイケアでの臨床実践を踏まえて、小児期と成人期での発達障害に対する支援の考え方を講義していただきました。自閉スペクトラム症のコミュニケーションの特性では、4つのタイプに分けて説明され、コミュニケーションの傾向を評価する視点など分かりやすく説明していただきました。

今回参加いただいた方は、身障領域で勤務される方も多くおられました。アンケート結果では、成人期で関わっている方、小児期で関わっている方のそれぞれで、「新たな気づきが得られた」という意見が多くありました。対象者の「ライフステージに沿った支援」について学んだことで、今後の臨床場面でも対象者の捉え方やアプローチの考え方が変わってくるのではないかと思います。

発達障害に対する支援、取り組みが広がっていく中で、今回講師をお引き受けいただきました徳永先生、ありがとうございました。また、第2回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後も会員の皆様のスキルアップに繋がるような研修会を企画していきたいと思いますので、皆様の参加、ご協力をよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

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学術部特別研修会開催報告

 

令和元年12月1日(日)、四国医療専門学校にて、令和元年度学術部特別研修会「認知症の方と家族支援~作業療法士に何ができるか~」を開催しました。作業療法士を対象とし、37名の参加がありました。今回は香川県認知症ケア人材育成研修補助事業の一環にて、公益社団法人認知症の人と家族の会香川県支部世話人代表の松木香代子先生、佛教大学の苅山和生先生の2名をお招きしました。まず、松木香代子先生が実際に写真を用いながら園芸やうどん作りを通しての利用者様同士の交流、表情、行動等を講演して下さりました。苅山和生先生は、認知症施策推進大綱や新オレンジプランとオレンジプランの違い等について講演して下さりました。その後、1.OT自身が、我が事としてリアルに、人生の課題を自問自答(哲学)する、2.その哲学と今までの実学をもとに、作業療法士(or作業療法)が今行うべきことを列挙する、3.介護支援+終了支援+子育て支援のどこからでもいい、ひとつずつ、1㎜ずつ前に進める具体的方法を議論するという内容でディスカッションを行いました。ディスカッション後には各班が発表をし、松木香代子先生、苅山和生先生からアドバイスを頂戴しました。その中には、「その人の事を知る工夫」や「辛い事を伝える工夫」、「家族の介護に対する助言と工夫」等実際に私が勤めているデイケアでも起こっている内容や、同じように悩んでいた事もあり、大変参考になりました。

今回の研修の中で私は、松木香代子先生の「家族の思いとOTの支援のすり合わせについて、たとえOTが思っている事と家族の思いが違っても、家族の思いや幸せを組み入れる事で家族と本人の関係性が良好となった事例がある。」という言葉が特に印象的でした。また、苅山和生先生の「利用者様にとってもOTにとっても日々のルーティンだけでなく、新たな挑戦が必要。イチローも日々のルーティン(素振り等)だけでなく新しいことを取り入れてきたから世界レベルになった。」という言葉も印象的でした。

最後に、今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の松木香代子先生、苅山和生先生及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた沢山の皆様ありがとうございました。

いわき病院シルバーデイケアきらく 山田啓介

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令和元年10月24日におさか脳神経外科病院にて第29回 東讃地区OTブロック勉強会を開催しました。参加者は26名でした。

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演題名:「脳画像より症状を考える ~くも膜下出血後に出血性梗塞を呈し高次脳機能障害が残存した症例~」

演者:おさか脳神経外科病院 作業療法士 元木 詩夕 先生

演題名:「脳卒中片麻痺患者の上肢機能に対する当院での取り組み」

演者:同院 作業療法士 石丸 裕美 先生

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規則正しい生活と、社会との繋がりを持つためにOTとしてどういった支援が行えるかについてのディスカッションや、各施設で取り組んでいる上肢機能への取り組みについてのディスカッションが活発に行われました。参加者の感想としては、「高次脳機能障害と上肢機能の症例の発表を聞けて良かった」、「Rego-Jに興味を持った」などが得られました。

ブロック勉強会委員長:樫村病院 久保潤一郎

令和年度学術部特別研修会『認知症の方の地域支援~OTからアイデア創出~』

しおかぜ病院  神原ゆい

 

令和元年11月10日(日)、三豊市文化会館マリンウェーブ会議室にて、令和年度学術部特別研修会『認知症の方の地域支援~OTからアイデア創出~』を開催しました。これまで実施してきた認知症初期集中支援研修を修了した方を対象としており、19名の参加がありました。

講師は埼玉県でご活躍されている尚寿会あさひ病院認知症疾患医療センターの倉本貴志先生、前回の実践研修でもお越し下さった訪問看護ステーション開くの森志勇士先生、訪問看護ステーションユニネット・まちかどの森奈奈先生の3名をお招きしました。

先生方の各地域での実践内容の講演をお聞きし、多職種との連携や地域の特性を活かした関わりが大切だと感じました。午後からは地域ごとにグループに分かれて、地域に対しどのような取り組みが出来るかについてディスカッションを行いました。各地域の現状を踏まえた上での取り組みや、認知症の方の御家族に対する支援について、まだ認知症と診断されていない方に対する支援方法など他の作業療法士の方々とアイデアを出し合い意見を交えることができました。今回グループディスカッションで挙がったアイデアを基に、これからの香川県での認知症の方に対する地域支援が豊かになっていければと思います。

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