県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 28

日時:2011年11月20
場所:サンメッセ香川

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今回、かがわ福祉・介護フェアに参加させて頂きました。最初、大きな会場の中で私が想像していた以上のスタッフの数と立派なステージ、たくさんの数の催し物に、まず驚きました。そして、開始と同時にたくさんのお客さんでいっぱいになり、活気あふれるスタートでした。

作業療法ブースでは握力・片足立ちの体力測定と、自助具の紹介、腰痛体操の紹介と作業療法の紹介を行いました。

様々なブースがある中で、みんな興味を持って来てくれるのだろうかと思っていましたが、「私バランス悪いけん自信ないわー」と、恥ずかしそうに来てくれた女性や、「昔は握力50kgあった」と豪語するお父さんの姿がとても印象的で、小さい子供から高齢の方までたくさんの方が楽しんでくれ、作業療法に触れてくれたことがとてもうれしく思いました。

腰痛体操の紹介として置いていたパンフレットを見て、「こんな体操をすればいいんやなー」という声も聞かれ、日常生活で腰痛や肩の痛み等に悩まされている人の多さに改めて驚かされました。

今回、かがわ福祉・介護フェアに参加させて頂いて、たくさんの笑顔に出会えたこと、たくさんの人と触れあえたことは、何とも言えない充実感でいっぱいでした。

また、より多くの人に作業療法のことを知ってもらい、興味を持ってもらえたらいいなと思いました。

麻田総合病院 伊賀 智子

日時:2011年10月23日
場所:穴吹リハビリテーションカレッジ

私は臨床で内部疾患の患者様を担当することが多く、今回の研修会で内部疾患の検査結果の見方、リスク管理を再確認したいと思い参加しました。

研修会の内容としては、医師の立場からの作業療法に向けての意見、医療チームでの作業療法の役割や各疾患総論、リスク管理、カルテの見方等について講義していただきました。これまで私が参加してきた研修会は主にPT・OTの先生方が講師をしていただくことが多かったのですが、今回は医師の立場から作業療法に向けての貴重な意見を聞くことができました。

今回の研修会に参加し、内部疾患の総論~作業療法におけるリスク管理についての知識を深めることができました。また、医師からの医療・介護における作業療法の認識がまだまだ低い状況を再認識したため、今後作業療法をチームアプローチの中で、治療の1ツールとして認識されていくような働きかけを日々臨床の中でも行なっていかなければならないと感じました。

総合病院回生病院 谷岡 祐実

 

内部障害は様々な臓器などに障害を起こし、慢性的な生活困難を引き起こします。例えば脳卒中などの疾患は、病院で急性期・回復期に主に身体機能面に対するリハビリテーションが重要です。しかし、急性期・回復期は数カ月程度の為、身体機能面の改善から生活面に視野が映りにくい現状があります。しかし対象者本人が生活するのは、病院ではなく地域社会・在宅です。対象者の中で、特に高齢者は慢性的に1人で多くの疾患をもち症状も様々です。疾患に加え身体機能の低下など老化現象も加わる為、ひきこもりなどによる寝たきりの危険性があります。そのため社会参加などにより防止する事が重要です。その為には医師・看護師などの医療と介護士・ケアマネージャーなどの介護、家族と情報を共有し、生活に則した関わりを行うべきと考えました。これから、病院から地域・在宅の地域レベルで他職種との連携を図り、より細かい関わりを徹底していくべきだと感じました。

フラワーガーデン伏石 沖 奈津美

日時:2011年9月24日
場所:広島県

広島県士会主催のサッカー大会に参加しました。今年は山口県士会も参戦で広島東部、広島西部、岡山、山口の4チームで優勝を目指してサッカーを楽しみました。…「香川県は?」とお気づきの方もおられると思います。昨年度優勝、今年度は福利部事業として華々しく臨んだのですが、大会当日は連休の土曜日。最近は珍しくない土曜日勤務の方が多かったのと、連休で予定が入っている方もおられ、例年約20名の参加ですが、今年は3名と寂しい結果となりました。

当然トロフィー返還という大事な任務がありましたので、参加させていただき、それで失礼しようかと思っていたその時、事務局長から「せっかく来たんですから、一緒にやりませんか?」という提案をいただき、3名は人手の少なかった「広島東部」として、一緒にサッカーをさせてもらうことになりました。今回は各チーム力が拮抗しており、ほとんど同点。我が(?)「広島東部」も先制点は許しながらも見事なボレーシュートで追いつくという、“なでしこジャパン”を彷彿させる場面も見られました。

「広島東部」は2位、優勝は山口県士会でした。色々調整や変更の段取りをしていただいた高木会長、馬場事務局長、また暖かく迎えてくれた「広島東部」の皆様、ありがとうございました。試合後のお好み焼きもおいしかったし、ますます広島のことが好きになりました。場所は違えど、みんなひとつ空の下、OTとして活躍している現実、暖かく自然に交わす会話、真剣に蹴り合うサッカー、楽しめた1日、何か心豊かになり香川へ帰ってきました。

しおかぜ病院 前田 悠志

日時:2011年9月10日
場所:ゆめタウン丸亀

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ゆめタウン丸亀にて今年初めての試みとして、「四国4県啓発事業」を企画実施しました。「作業療法の日」に合わせて、四国4県で作業療法のPRを行っていこうというものです。

 一般の方に作業療法を知っていただくため、作業体験ブース、自助具及びパネル展示などを行い、啓発部スタッフと会長、副会長が来場者に対し説明をしていきました。ゆめタウン内でのチラシ配りや事前のポスター掲載の努力もありまして、予想以上の多くの方に来ていただけました。リハビリは知っているが作業療法は知らないといわれる方も多く、知名度を高めることを考えればよい機会になったと思われます。スタッフからも、「地域の人にふれあう良い機会」「もう少しアクティブに活動しても良かったかな」など意見がありました。このような場所で啓発活動をするのは初めてでしたが、地域の方に説明していくことで、利用者様やご家族、そして私たち作業療法士自身にも大きく繁栄されるのではないかと感じました。もっと作業療法の良さを知っていただけるよう、今後も考えて行動していきたいと思います。

四国医療専門学校 山川 公彦

日時:2011年8月28日
場所:四国医療専門学校

今回、四国医療専門学校で開催された愛野記念病院の田崎和彦先生による「橈骨遠位端骨折の評価と治療」をテーマとした事業部専門研修会に参加させていただきました。

今回の研修会では、田崎先生に橈骨遠位端骨折の治療・評価方法、その注意点などを詳しく説明していただき、また、治療を行うに当たって臨床の場ではどのように行われているか実際の経験を交えて講義していただいたため、私も理解しやすく非常に興味深い内容でした。

橈骨遠位端骨折症例に対し掌側ロッキングプレート固定術を行い、良好な整復が行われ強固な固定術が施されていた場合、早期に運動療法を行うことで良好な関節可動域を得やすいこと、逆に保存療法の場合には二次障害が起こりやすいことや拘縮によりリハビリが長期化しやすいなどの問題点がある事などを指摘されていました。
今まで臨床の場で作業療法士として活動してきて、橈骨遠位端骨折等の外傷に対するリハビリの経験が少なく、実際に田崎先生がスライドを使って説明されたときには勉強不足を実感しました。また、私は解剖や運動学が苦手で後回しにしてしまいがちでしたが、実際に評価する上で主治医とOTが密に連携をとり、OT自身も画像や臨床所見をふまえなければならず、改めてその大切さに気付かされました。

私の職場では主に脳血管障害の疾患で維持期の患者様がほとんどであり、普段整形分野の関わりが少なく、実際にはどのような評価や治療を行っているのか関心があり、今回の研修会のようなハンドセラピーの評価や治療に対するお話は新鮮でよい刺激になりました。今回の研修会で教わった内容をさらに知識や技術を深めるきっかけにしたいと思います。

デイサービス夕凪 高橋 直利