令和7年8月3日(土)、香川県作業療法士会主催による学術研修会を開催いたしました。会場は専門学校穴吹リハビリテーションカレッジにて行われ、他職種を含めて69名の方々からお申込みをいただきました。
今回の研修会では、日本パブテスト病院の理学療法士、浅野大喜先生を講師にお迎えし「子どもの社会性(他者理解、模倣、言語)の発達を学ぶ」をテーマにご講演いただきました。
浅野先生からは、最新の研究成果に基づく子どもの社会性の発達メカニズムについて、豊富な臨床経験を交えてご解説いただきました。特に、模倣行動や言語発達、他者との関係構築に関する発達理論については、日々の臨床に直結する内容として、参加者から高い評価が寄せられました。
また、講演後には質疑応答の時間も設けられ、質問に対して浅野先生より丁寧にご回答いただくことで、より深い理解が得られました。
本研修会が、参加された皆様にとって子どもの発達支援における知見を深め、臨床現場での支援に活かしていただける機会となったことを願っております。
ご講演いただいた浅野先生、ならびにご参加いただいた皆様、運営にご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
今後も、香川県作業療法士会学術部では、会員の皆様の専門性向上を目指した研修会を企画・運営してまいります。引き続きご参加・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
学術研修会担当班長
馬場 広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)
当会所属の植野 英一氏(所属:専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)の長年にわたる功績が認められ、県知事表彰を受賞されました。
おめでとうございます。


令和7年3月7日に、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて令和6年度第4回のOUDON会を開催しました。
講師は香川大学医学部付属病院所属の津川亮介先生で、「臨床に生かす!ハンドセラピィに必要な解剖と評価のポイント」というテーマについて講義していただきました。当日は16名の方に参加していただきました。
ハンドセラピィにおいて必要な解剖や評価について講義していただきました。手袋を使用し実際の筋や神経の走行を自身の手と照らし合わせることで手の解剖について学ぶことができました。また、エコーや患者立脚型評価などハンドセラピィを行う上で必要な評価について学ぶことができました。
昨年度より活動開始したOUDON会(新勉強会)ですが、今年度は1年を通し上肢を中心とした整形外科疾患シリーズを実施しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
来年度も皆様のご要望を伺いながら開催場所やテーマなど検討し、対面開催の意味があるような勉強会にし、OUDON会を盛り上げていきたいと考えています。来年度もご参加よろしくお願いします。
文責:村上 美沙希
令和7年2月16日、地域医療介護総合確保基金事業として、「車椅子とベッド周辺の福祉用具活用」をテーマにした福祉用具研修会を開催しました。本研修会は、介護現場で活かせる福祉用具の活用方法を学ぶことを目的とし、介護士の方々を主な対象に実施しています。
今回の講師として、松本嘉次郎会長と谷本英晃先生をお迎えしました。ポジショニング、シーティング、抱えない移乗に関して実技を交えながら、参加者が実際に体感することで、福祉用具の使い方をより深く理解し、介護現場での具体的な悩みや課題に対する対応策まで学ぶ機会となりました。
今年度、会場での福祉用具研修会として5回、施設に出向いて出張研修会として6回の開催を行ってきました。参加していただいた皆様、講師の皆様、ご協力ありがとうございました。来年度の開催に向けても、準備を進めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
地域医療介護総合確保基金事業担当 馬場 広志




2025年2月14日(金)の19時より第4回香川県OTブロック勉強会をZOOMにて開催しました。今回の参加者は20名でした。1演題目は、「左肩甲骨骨腫瘍の症例に対し生活行為向上マネジメントを実践した一例」宗野匠杜 先生(所属:香川大学医学部付属病院)、2演題目は、「左放線冠領域の梗塞により右片麻痺を呈した症例~課題志向型アプローチを通し麻痺側上肢での食事動作獲得に向けて~」加藤雄太 先生(所属:三豊市立西香川病院)の2演題でした。今回も事例報告からグループワークにて事例検討を行いました。1演題目の事例検討では、復職とともに「車の運転」が希望であるが、もう少し仕事の内容まで深堀りができればよかったとの意見もあがりました。ただ、ご本人様の性格もあって関係性を崩したくないセラピストの想いもありますので、慎重にならざるを得ないということでした。セルフケアから自動車運転までが幅広い視野を必要とするため、細かく目標設定をしていってはどうかとの意見もあがりました。2演題目の事例検討では、自助具や補助具の調整、PSBの使用、食事形態の変更などの環境にも配慮できたのではないかとの意見があがりました。また、できたこと、結果に対する数値をフィードバックすること、パフォーマンスにおいてフィードバックすることなどもモチベーションに関係するため、使っている先生もおられました。
今回も様々なご意見やOTならではの発想を多数聞けました。発表者においても参加者においても有意義な時間になったと思います。一人で考えることも大切ですが、意見交換により新たな考えや知識も増えていきます。是非とも、来年度もブロック勉強会のご参加よろしくお願いいたします。 文責 纐纈 功(所属:橋本病院)