第10回香川県訪問リハビリ実務者研修会が令和元年10月19日、20日、専門学校穴吹リハビリテーションカレッジにて開催されました。
1日目は「東北で行われている訪問リハステーションの活動紹介〜地域における問題解決のプロセス」をテーマに浜通り訪問リハステーションの熊谷大先生が講義くださいました。
2日目は「都道府県保健福祉計画に対する地域課題」をテーマに香川県長寿社会対策課地域包括ケア推進グループ副主幹の岡洋樹様、株式会社創心會代表取締役の二神雅一先生が講義くださいました。
普段、東北のことを知る機会が少ないため、震災当時のガソリン確保、避難した方と連絡が繋がらない、情報不足・混乱、仮設住宅の環境整備など非常に勉強になりました。また、訪問リハステーションについても学ぶことが出来ました。
香川県の課題を知りつつ、実際に療法士が企業され20年以上も継続している会社の取り組みを教えていただきました。香川県で見たこともない取り組みをされており、同じ療法士として非常に良い刺激を受けました。
今後、香川県のために役立つことができる療法士になりたいと強く感じた研修会でした。来年も多くの療法士の参加をお待ちしております。
文責:公共事業部担当理事 若林 佳樹
学術部特別研修会に参加して
しおかぜ病院 堀切咲季
令和元年8月25日(日)、ユープラザうたづ会議室において、令和元年度学術部特別研修会~香川県 認知症ケア人材育成研修補助事業~を開催し、22名の参加がありました。今回は基礎研修受講者を対象とした実践研修会で、講師は京都府で作業療法士としてご活躍されている訪問看護ステーション開くの森志勇士先生、訪問看護ステーションユニネット・まちかどの森奈奈先生をお招きしました。先生方の講演を聞くだけでなく、実際の事例を通してのグループディスカッションも行ったことで、他の作業療法士の方々のご意見も聞くことができ、充実した研修会となりました。
今回の講演で特に印象深かったことは、「将来、認知症カフェが地域に溶け込んで存在するためには“認知症カフェ”という呼び名が無くなること」というお話でした。“認知症カフェ”と聞くと、「主に認知症の診断を受けた方、またそのご家族の方が参加するもの」というイメージがあり、特別な場所と認識されがちな現状があります。認知症の有無に関わらず誰もが当たり前に認知症について相談できる場所になっていき、認知症に対する特別視が世の中から薄れていくこと、それが認知症の方やそのご家族の方の生きづらさが無くなっていくことに繋がっていくのだと思いました。
香川県生活行為向上マネジメント委員会主催 令和元年度 生活行為向上マネジメント事例検討会①
2019年9月26日高松協同病院で香川県生活行為向上マネジメント事例検討会を行いました。
今回の発表タイトルは、「MTDLPにて、在宅生活が安定した症例〜トイレ・シャワー浴と家族の介護負担を中心に〜」です。
話し合うテーマは「アセスメント演習シート・プラン演習シートについて」、「通所リハビリとの連携について」、「今後の生活行為の目標について」にし、それ以外にも個々のお困りごとも話しできました。
今回、ベテランの先生から新人の方など約20名の方が参加してくださっております。
グループワークでは話しやすい4〜5人で1グループにし、委員が丁寧にサポートさせていただきました。経験にかかわらず、一人一人が熱心に話し合われ、様々な学びを得られたと思います。
これからも非常に重要なMTDLPの推進を行なっていきます。
次回の事例検討会は2019年11月28日木曜日19時〜21時ユープラザうたづで行いますので、ぜひご参加ください。
ベテランさんから新人まで、どなたでもお気軽にお越しください。
委員一同楽しみにお待ちしております。
香川県生活行為向上マネジメント委員会
若林 佳樹
令和元年9月19日(木)に西香川病院にてブロック勉強会を開催しました。参加者は27名でした。
今回の症例報告・検討会は、「重度認知症患者の生活場面に介入し、ADL動作の介助量軽減を認めた症例について」山野彰真先生(西香川病院 所属)、「右脳内出血を呈した症例の自動車運転再開に向けての取り組み~自己認識の向上に繋げる本人支援について~」松江沙祐里先生(西香川病院 所属)でした。
発表では、重度認知症患者に対する介入方法の紹介があり、検討会では、認知症の方に対する接し方について様々な意見が出ました。自動車運転に対する内容については、今後の継続課題でもあり、OTの関わりについてはまだまだ検討しなければいけない問題であるというご意見もありました。
今回ご尽力頂きました西香川病院のスタッフの皆様、ならびにご参加頂いた先生方ありがとうございました。今後とも積極的な参加の呼びかけをOT同士で行って頂ければ幸いです。
文責:学術部部長 纐纈 功(橋本病院)
令和元年8月22日(木)に高松協同病院にてブロック勉強会を開催しました。参加者は34名でした。
今回の症例報告・検討会は、「買い物動作の自立に向けて ~左被殻出血により高次脳機能障害を呈した症例~」喜田鈴音先生(高松協同病院 所属)、「上肢機能が改善し麻痺手をADLに汎化できた症例」末金 誠先生(高松協同病院 所属)でした。
回復期におけるアプローチ方法の紹介や検討会では経験年数の違った先生方同士で様々な意見が交わされました。
今回ご尽力頂きました高松協同病院のスタッフの皆様、ならびにご参加頂いた先生方ありがとうございました。今後ともブロック勉強会のご参加をよろしくお願い致します。
文責:ブロック勉強会委員長 久保潤一郎(樫村病院)