県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 8

令和2年2月16日(日)、専門学校穴吹リハビリテーションカレッジにて、学術部特別研修会「地域ケア会議・総合事業に関する人材育成研修会」~作業療法士が参画できるようになるために~を開催しました。県士会副会長の植野英一氏と私が講師を務めました。植野氏は県アドバイザーを担っており、その経験から地域ケア会議の進行や専門職アドバイザーの助言ポイントなどについて説明され、今後作業療法士が地域で参画していくことがとても重要であることを熱心に伝えられました。また、実際の会議を想定したグループワークを通して、参加者全員が、多職種も含めたアドバイスの仕方も考える事ができ、貴重な経験ができたことと感じました。今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の植野氏をはじめ、学術部担当委員、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

介護老人保健施設 白寿の杜 中川真人(学術部担当理事)

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令和2年1月19日(日)に綾歌総合文化会館アイレックスにて、第21回香川県作業療法学会が開催されました。今回の学会のテーマは「Various occupational therapy こんな作業療法しています」とし、特別講演、一般演題などを行いました。

特別講演はパナソニックエイジフリー株式会社の船谷俊彰先生による「企業で働く作業療法士の役割」について講演していただきました。作業療法士でありながら企業で働く中で、私たちセラピストに求めることを具体的にお話していただき、臨床場面だけでなく多職種との関りについても重要なことを学ぶ機会になりました。また、住宅改修についての手すりを付けるときのポイントなどは、明日からの臨床に活かせる知識として参考になりました。

一般演題は13演題で、身障分野だけでなく、精神科領域や就労支援などの取り組みなど多くの領域から発表をしていただき、質疑応答も活発に行われました。

午後のシンポジウムでは「社会と繋がる作業療法士とは」というテーマで地域ケア会議や特別支援教育、認知症初期集中支援、精神科の就労支援でご活躍されている作業療法士の皆様にディスカッションしていただきました。各分野での取り組みや課題などについて会場からも多くの質問があり、時間が足りないほど盛況でした。

また、賛助会員の企業様にも福祉機器などを展示していただき、学会も無事盛会に終了しました。

今回の学会では多くの方に参加していただきたく、新たな企画にも取り組んでみました。準備など大変でしたが、参加者は140名を超えて、ここ数年で一番多くの方に参加していただくことができました。本当に有意義な学会になったと感じています。

最後に、特別講演の船谷先生はじめシンポジストの先生方、また座長、演者、賛助会員の企業様、運営委員の皆様、当日参加していただいた多くの皆様ご協力ありがとうございました。次回の第22回香川県作業療法学会におきましても、多くの皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。

 

第21回香川県作業療法学会 運営委員長 穴吹リハビリテーションカレッジ 山下良二

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12月13日(金)に第21回香川県作業療法学会の運営委員会と当日運営委員に協力して頂ける先生方との学会開催に向けての全体会議を行いました。

 

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前回の委員会ではこれまで数か月間、運営委員で協議してきました、学会誌とポスターが完成しました(皆さんポスターを職場に貼って下さいね!)、

今回は当日の運営委員の動きの確認や当日名札兼領収書にポイントシールをとめる作業を主に行いました!

 

 

写真2今回の学会は参加される会員の皆さまに対して、より実りのある学会となるために賛助会員の企業の製品の展示や、前回のアンケート結果の希望から、シンポジウムを開催する予定としています。詳細は学会誌に記載しています!12月20日頃には皆さまの手に届いていると思いますのでご確認ください!

開催日・場所は令和2年1月19日(日)・丸亀市綾歌総合文化会館アイレックスです!いよいよ来月となりました。会員の皆さまにとって良い学会になるように毎月運営委員一同考えて参りました。皆さまに満足して頂ける内容となっておりますので、ご参加お待ちしております!!

 

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第21回香川県作業療法学会運営委員会 運営委員一同

第2回学術研修会 開催報告

2019年12月1日(日)に、三船病院の作業療法士 徳永謙一先生を講師にお招きし、「ライフステージの変化による発達障害の捉え方~子供から大人まで~」をテーマに、第2回学術研修会を開催しました。他職種の方や県外から参加の方もおられ、44名の方に参加していただきました。

これまでの小児病院での経験と、現在の精神科デイケアでの臨床実践を踏まえて、小児期と成人期での発達障害に対する支援の考え方を講義していただきました。自閉スペクトラム症のコミュニケーションの特性では、4つのタイプに分けて説明され、コミュニケーションの傾向を評価する視点など分かりやすく説明していただきました。

今回参加いただいた方は、身障領域で勤務される方も多くおられました。アンケート結果では、成人期で関わっている方、小児期で関わっている方のそれぞれで、「新たな気づきが得られた」という意見が多くありました。対象者の「ライフステージに沿った支援」について学んだことで、今後の臨床場面でも対象者の捉え方やアプローチの考え方が変わってくるのではないかと思います。

発達障害に対する支援、取り組みが広がっていく中で、今回講師をお引き受けいただきました徳永先生、ありがとうございました。また、第2回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後も会員の皆様のスキルアップに繋がるような研修会を企画していきたいと思いますので、皆様の参加、ご協力をよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

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学術部特別研修会開催報告

 

令和元年12月1日(日)、四国医療専門学校にて、令和元年度学術部特別研修会「認知症の方と家族支援~作業療法士に何ができるか~」を開催しました。作業療法士を対象とし、37名の参加がありました。今回は香川県認知症ケア人材育成研修補助事業の一環にて、公益社団法人認知症の人と家族の会香川県支部世話人代表の松木香代子先生、佛教大学の苅山和生先生の2名をお招きしました。まず、松木香代子先生が実際に写真を用いながら園芸やうどん作りを通しての利用者様同士の交流、表情、行動等を講演して下さりました。苅山和生先生は、認知症施策推進大綱や新オレンジプランとオレンジプランの違い等について講演して下さりました。その後、1.OT自身が、我が事としてリアルに、人生の課題を自問自答(哲学)する、2.その哲学と今までの実学をもとに、作業療法士(or作業療法)が今行うべきことを列挙する、3.介護支援+終了支援+子育て支援のどこからでもいい、ひとつずつ、1㎜ずつ前に進める具体的方法を議論するという内容でディスカッションを行いました。ディスカッション後には各班が発表をし、松木香代子先生、苅山和生先生からアドバイスを頂戴しました。その中には、「その人の事を知る工夫」や「辛い事を伝える工夫」、「家族の介護に対する助言と工夫」等実際に私が勤めているデイケアでも起こっている内容や、同じように悩んでいた事もあり、大変参考になりました。

今回の研修の中で私は、松木香代子先生の「家族の思いとOTの支援のすり合わせについて、たとえOTが思っている事と家族の思いが違っても、家族の思いや幸せを組み入れる事で家族と本人の関係性が良好となった事例がある。」という言葉が特に印象的でした。また、苅山和生先生の「利用者様にとってもOTにとっても日々のルーティンだけでなく、新たな挑戦が必要。イチローも日々のルーティン(素振り等)だけでなく新しいことを取り入れてきたから世界レベルになった。」という言葉も印象的でした。

最後に、今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の松木香代子先生、苅山和生先生及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた沢山の皆様ありがとうございました。

いわき病院シルバーデイケアきらく 山田啓介

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