平成30年9月2日(日)、県からの補助を受け今年度も認知症初期集中支援員養成研修会を実施しました。午前の基礎研修は47名の参加がありました。昨年度も含め基礎研修受講者を対象とした実践研修も午後に開催し、54名の参加があり修了証を発行しました。県健康福祉部長寿社会対策課井下課長様のあいさつをいただき、講師は佛教大学の苅山和生先生に加え、尚寿会あさひ病院認知症疾患医療センターの倉元貴志先生もお招きしました。また京都府作業療法士会の認知症支援委員会から森志勇士先生、森奈奈先生の視察、助言があり講演、グループワークとも充実した研修会となりました。
修了者研修は12月2日に開催予定です。初期集中支援に限らず地域への実践につなげられるよう、今後も講師の助言を受けて進めていく予定ですので、ご参加のほど、よろしくお願いいたします。
学術部特別研修会担当:しおかぜ病院 前田悠志
平成30年8月30日(木)19時から三豊市立西香川病院にてMTDLP事例検討会が開催されました。参加者は27名でした。発表テーマは、「自己効力感の低い症例に対して食事動作や役割の再獲得に向けてMTDLPを活用した事例について」松江沙祐里先生(西香川病院所属)、「自分でトイレに行きたい~MTDLPを通してトイレ動作再獲得へ向けた介入」
高橋美奈先生(西香川病院所属)、「左橋梗塞を呈した症例~MTDLPにより介入実施」藤枝昌代先生(三豊総合病院所属)の3名の先生方の発表でした。今回の事例検討会では、グループワークにて事例登録に向けて確認する視点について話合いました。事例についての不足点や良い点なども抽出し、内容が伝わりやすいものであるかも確認していきました。他病院のOTと意見を出し合いながら、MTDLPについて話合うことができ有意義な時間となったのではないかと思います。
まだまだ、香川県では事例検討会での発表者が少なく、事例登録に提出されている方も少ないため、今後は症例数を増やしていければと考えています。まずは、MTDLPがどのようなものなのかを知るため、事例検討会にも参加して頂ければと思います。
今回、発表して下さいました先生方、並びに病院スタッフの皆様方に感謝致します。
参加して下さった先生方におきましても、是非とも事例数を増やすためにMTDLPを実践して頂ければと思います。
纐纈 功(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)
平成30年6月24日(日)、高松テルサにおいて、平成30年度第1回学術研修会を開催しました。今回は畿央大学教授、森岡周先生(理学療法士)お招きし「半側空間無視の神経メカニズムに応じた臨床介入」について講義して頂きました。当日は、例年の人数をはるかに超える約100名の参加がありました。半側空間無視をニューロサイエンスの視点から紐解き、神経ネットワークの問題から病態を解釈していきました。空間的注意ネットワークを背側(能動的注意)、腹側(受動的注意)に分けて考え、症状を分類して捉えること、部位別にどの注意機能を活性化させていけばいいいか等、治療介入に繋がる要素がたくさん述べられていました。終了後の出席者のアンケートも好評で「講義内容が分かりやすく最新の知見をふまえて興味深く聞くことが出来ました」「深くエビデンスをもって治療しなければと考えなおしました。新しい気持ちで取り組みます」等、臨床への意気込みが感じられる意見が沢山見られました。また講義も午前中とあり、参加しやすかったという声も聞かれました。今回の研修会を通し、根拠に根差して目の前の患者様に介入していく重要さが再確認できました。
今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の森岡先生、及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
学術部特別研修会担当 西山脳神経外科病院 鶴窪良樹
2018年7月19日(木)に橋本病院にて第24回西讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。内容は、①『左視床出血を呈した40歳代男性~運転再獲得を目指して』 橋本病院 所属:林 広野先生、②『右小脳出血患者に対して書字動作の獲得を目指した症例』同院所属:綾 聖加先生の2演題でした。今回の参加者は31名。ディスカッションを行い他病院との意見交換を行いました。テーマであった自動車運転については、県士会においても運転と作業療法として勉強会を開催しており、興味を持たれた先生方は多かったように思います。2つ目のテーマでは、失調に対するアプローチの意見交換も行われ、すぐにでも臨床において使える内容であったと思います。今回発表された先生方は、現職者共通研修の「事例報告」へ提出するとのことです。まだ、未取得の先生方においては、良い発表の場であると思います。日頃の臨床成果を発表してもらい、色々と困っていること悩み事などを話し合える場所となれば幸いです。これからも東西ともにブロック勉強会への参加をよろしくお願い致します。
今回ご尽力いただきました橋本病院のスタッフ、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様へ深く感謝いたしております。今年度のOTブロック勉強会も引き続き宜しくお願い致します。
文責:学術部ブロック勉強会運営委員 纐纈 功(橋本病院)
2018年6月28日(木)にかがわ総合リハビリテーションセンターにて第22回東讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。内容は、①『失語症を呈した症例へのかかわり「しているADL」につなげるために』かがわ総合リハビリテーションセンター所属安部沙也香先生、②『非骨折性頚髄損傷にて四肢不全麻痺を呈した症例について~箸ぞう使用方法の検討~』同院所属:福本彩佳先生の2演題でした。
今回、参加者は25名。勉強会後のアンケートの感想では、「自分では思いつかない多くの意見を聞くことが出来、非常に勉強になった」、「経験が浅いスタッフが発表する良い場だと思う」、等の感想を頂きました。
これからもブロック勉強会では、様々な考えや作業療法での取り組み、疑問など、症例を通して発表して頂けたらと思います。共に作業療法について考えていきましょう。また、発表後は抄録やスライドに考察を加え、手続きを踏めば現職者共通研修「事例報告」のスタンプも獲得できますので、未取得の先生方においてはどしどし手上げ参加していただければ幸いです。
今回ご尽力いただきましたかがわ総合リハビリテーションセンターの皆様、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、盛況に終えることができました。ご協力ありがとうございました。
今年度のOTブロック勉強会も引き続き宜しくお願い致します。
文責:学術部ブロック勉強会運営委員会 久保 潤一郎(樫村病院)